満洲国から見た近現代史の真実

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満洲国から見た近現代史の真実

  • 著者名:宮脇淳子【著】
  • 価格 ¥1,188(本体¥1,080)
  • 徳間書店(2019/02発売)
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  • ISBN:9784198644949

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内容説明

実は清朝史以降しか中国には歴史などなかったし、いまの中国人のアイデンティティは実は清朝という満州人によってつくられた国家にルーツがあった。ところが、中国・韓国などが国民国家となっていく過程で満州人という存在が消されていった。本書は、大興安嶺の東側にいた満州人の視点からこれまでゆがめられてきたアジアの近現代史を大きくとらえなおす試みである。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あつひめ

35
点訳二校正完了。この手の本は自分では選ばないので、今回校正をしながら読むことができてよかった。そして、自分の勉強不足を痛感した。また、学生時代の歴史の勉強についてももっと自国のことについて知る必要があるのではないかと感じた。といっても、私の時の授業内容と今では全然違うかもしれないけど。自分の国は何のために戦い、何の上になりたち今があるのか。日本がこれからも穏やかに進むためには過去をしっかりと知ることから始めたほうが良い気がする。それにしても、地図の表記は言葉で表すのはとても複雑だった。2021/04/17

軍縮地球市民shinshin

13
宮脇淳子先生の満洲通史。満洲という土地の複雑さがよく分かるが、宮脇先生の他の著作とかぶる内容もある。第2部は朝鮮人やロシア人、モンゴル人、満洲人から見た満洲国の歴史。これは新しい視点で面白い。これだけで一冊書いて欲しかった。2019/04/28

アキ

8
満洲人が清朝を建てシナ全土を支配して、歴史に記すモンゴル帝国ー元朝ー清朝という系譜。満洲族・漢族・モンゴル族・ウイグル族・チベット族という清朝時代の民族分布と現代中国で抑圧・被抑圧とに分けられる民族構成。現代日本の特殊事情?からシナ(支那)の表記は避ける傾向にあるものの、東シナ海、インドシナ半島と、シナは地理的呼称の一つ。英語のChina(チャイナ)もシナが変化したもので、オランダ語読みになると「シーナ」に。本書は言い換えれば、『近現代史から見たシナvs中国の真実』か…!?民族と国家…いつの世も悩ましい!2021/05/24

紅井流星

6
宮脇淳子氏の本は相当読んでいるが、シナ(モンゴル・満州)は奥が深くて、近現代だけでも理解するのが大変である。今回図書館にて借りて読んで見たが、やはり購入して手元におき、何回も読まなければならないのかもしれない。既に満洲は満洲ではなくなっているだろうから、と、言うより既に満洲はない。中国東北三省になってしまったいる。一度モンゴルの草原に行ってみたいものである。2019/05/17

乱読家 護る会支持!

3
●リットン調査団の報告書では、満洲の特殊事情として「当時のシナは正当な政府が無く、いくつもの政府ができていた」「領土が広大で、シナの人民には国家的統一感が欠如し、徴収した税金は、中央金庫に達しない財政組織が伝統となっていた」「シナの無法状態に日本は一番苦しめられている」「日本の軍隊に掠奪または虐殺の事実はない」など、日本に同情的な記述もある。(最終的には「満洲はシナの一部である」と結論づけた)。 ●当時、中国に満洲を統治する力は無く、日露戦争で日本が負けていたら、満洲はロシアの領地となっていた。2020/08/07

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