内容説明
絶海の南の孤島に生きる“彼”と“彼女”。その“彼”に誘われて“僕”もその島で暮らすことになる。3人はこれまでの現実社会での生活を棄て、丸裸で、自然に採れるものを食べ、“彼女”を共有し、人間とは何か、性とは何か、生とは何かを模索する。理性と狂気と幻覚が交錯する。この世は夢か現か。3人の男女が行きつく先は……?
第2回 丸山健二文学賞受賞作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chuji
2
久喜市立中央図書館の本。2018年4月初版。書き下ろしか?不思議な小説でした。2018/08/06
K子
1
丸山健二文学賞第2回受賞作品。 絶海の孤島で二人の男と一人の女が暮らす、という話。カギ括弧付きのセリフは出てこず、地の文だけでどんどん綴られていく文体だけど、不思議に引き込まれます。 孤島での自然の中での生活描写が延々と続くだけなのですが、男二人と女一人という組み合わせが危うさを含んでいるためか、これまた不思議に先が気になりました。 そして暮らしていくうちに神がかってきて、やがて変化が訪れて。 結局のところこの寓話はなんだったのかというと、分からない。2019/09/24