小学館文庫<br> 霧

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小学館文庫

  • 著者名:桜木紫乃【著】
  • 価格 ¥759(本体¥690)
  • 小学館(2018/11発売)
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  • ISBN:9784094065787

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内容説明

女の人生は、惚れた男で決まる。

 北海道最東端・根室は、国境の町である。戦前からこの町を動かし、人格者として知られる河之辺水産の社長には、三人の娘がいた。
 長女智鶴は政界を目指す大旗運輸の御曹司に嫁ぎ、次女珠生は料亭「喜楽楼」の芸者を経て相羽組組長の妻となり、三女早苗は金貸しの杉原家の次男を養子にして実家の家業を継ぐことになっている。
 昭和四十一年の国政選挙で、智鶴の夫・大旗善司は、北方領土の早期返還を公約に掲げ、初当選を果たした。選挙戦を支えたのは、珠生の夫である相羽重之が海峡でロシアとせめぎ合いながらかき集めた汚れ金だった。三姉妹はそれぞれの愛を貫き、男たちの屍を越え生きてゆく。
 直木賞作家が贈る波瀾万丈エンタメ!

※この作品は過去に単行本版として配信されていた同名タイトルの文庫版となります。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむー

84
ゴッドファーザーか極道の妻たちか華麗なる一族か、北方四島を臨む戦後の根室を舞台にした群像劇も桜木紫乃の筆が描けばこうなるものか。『よくできました』。一代で財をなした家に生まれた三姉妹の姉は政治家に嫁ぎ、末娘は家に残り、町の裏を仕切るヤクザの妻となった次女・珠生の視点から描かれる物語。あくまで珠生の視界に映るものだけが描かれるため群像劇でありながら姉・妹との確執と夫への複雑な情を軸とした“女の物語”となっている。それでいて湿度の高くなるはずの物語に乾いた潔さを漂わせるいかにもな桜木作品でなんだか嬉しくなる。2019/01/06

アッシュ姉

77
昭和三十年代後半から四十年代初頭にかけての北海道根室が舞台。名家に生まれた次女の目線で紡がれていく。地元産業を支える有力者の三姉妹は好むと好まざるによらず、金と権力を巡る争いに関わることとなる。家柄を越えようとするもの、断ち切ろうとするもの、守らざるをえないもの。結婚相手を選ぶ基準もまた然り。逃れられない宿命に腹を括った女の強さと哀しさが切なく響く。私にはできない生き方、計り知れない心情、だからこそ桜木作品に惹かれるのだと思う。第一幕ともいえる終わり方で続編を期待したい。2018/12/14

チョコ

67
北海道の実業家の娘達三姉妹の話。ヤクザの話、全然好きじゃないと思いつつ、どうなるか気になって読了。好きな人は好きなんだろうな。2021/06/22

佐島楓

63
桜木さん新境地作。心情として浮ついたところのない、筋の通った恋愛小説。しかも、ひどく悲しい。2018/11/15

カブ

46
昭和35年から41年の北海道・根室。主人公河之辺珠生は地元の大手水産加工会社の三姉妹の次女で、家を飛び出し芸者となる。長女智鶴は国政進出を目指す大旗運輸の御曹司に、次女は芸者の後相羽組組長の妻となり、3女早苗は金貸しの次男を養子に迎え、家業を継ぐ。三姉妹それぞれの生き方や思いと北海道根室の情景が重なって厚みのある作品となっています。古い映画を見たような、どこか現実感のない所がすごく好きです。2019/01/04

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