くたばれ地下アイドル

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くたばれ地下アイドル

  • 著者名:小林早代子【著】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 新潮社(2018/05発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784103517610

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内容説明

アイドルになりたい欲望って? アイドルを追いかける熱情って何なの? アイドルだって好きにしていいでしょ? 買いかぶることもないし、自虐になるのもいやだし、自由に暮らしていいよね……仕事じゃないから、ドルオタは! 日常にアイドルがある喜び。明日は誰を好きになろうかな――POPで明るい初めての作品集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あも

100
アイドル文化に全く惹かれることなく生きてきたので、ある種未知の世界を覗くような面白さがあった。地下アイドル男子と同級生のサブカル女子。トップアイドルになったユニット、憧れの友達がジャニオタになって寂しがる女、そしてアイドル文化を体現するドルヲタ。アイドル界隈を様々な角度から描くことで、アイドル=偶像の実像を露にしようと試みた短編集かもしれない。アイドルもドルヲタも、それぞれの置かれた場所でもがいてあがいて生きている。コミカルでキャッチーな標題と語り口ながら、舌に残る苦さは流石のR-18文学賞。面白かった。2019/06/25

おかだ

54
面白かったなぁ。アイドル本人、同級生、元アイドルの子供、なりきり、ガチオタvsゆるオタ…アイドルにまつわる短編集。アイドルは、映画や小説とは違って、一瞬でキラキラ元気をチャージしてくれる即効性の高いコンテンツ。凄く納得。心の弱ってる部分に貼る絆創膏みたい、アイドルって。私の好きなあの娘もあの子も、色んな思いを抱えて戦っているのかな。『寄る辺なくはない~』は共感ばっかりだった。このゆるオタ、まさに私だ。POPで辛辣で小気味良い、大好きな文体。この作家さんの今後が楽しみだし、違うテーマの作品も読んでみたい。2018/07/10

47
5作収録。『くたばれ地下アイドル』面白い。これが1番好き。たいして接点のなかった同級生の男子は実は地下アイドルだった。妙にドキドキして心がざわつく。『犬は吠えるがアイドルは続く』結構面白い。女性アイドルユニットの話。『君の好きな顔』結構面白い。親友が急に男性アイドルにハマってしまった。『アイドルの子どもたち』問題作。多目的トイレでセックスしている時点でアウト。『寄る辺なくはない私たちの日常にアイドルがあるということ』結構面白い。「推し燃ゆ」っぽい。(総括)⇒2021/05/27

信兵衛

31
地下アイドルもしくはアイドルたちを、同級生、当人、無関心者、その子供たち、ファンという様々な角度から描き出す趣向が新鮮に感じられて楽しい。2018/05/29

そら

27
個人的に、好み♡。面白かった!地下アイドル、ドルオタ、推し活、マジレス???。今の時代にしか通用しない専門用語が飛び交い、ツイッターで推しの話で盛り上がる、とか、アイドル研修生を応援する、とか、おばさんから見たら、地に足がついてない、ちょっと不思議で楽しそうな世界だった。4話目の「アイドルの子供たち」は、中2同士のくせにエロい!!ちょっと受け入れがたいな。おなかいっぱいになっちゃった(^^;。表題作がR-18文学賞読者賞受賞とあるけど4話目の方がエロかったぞ。2018/07/20

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