[実践]小説教室 伝える、揺さぶる基本メソッド

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[実践]小説教室 伝える、揺さぶる基本メソッド

  • 著者名:根本昌夫【著】
  • 価格 ¥1,705(本体¥1,550)
  • 河出書房新社(2018/04発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784309026633

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内容説明

教え子二人が、芥川賞を同時受賞!自身の小説講座から、次々と作家をデビューさせる、『海燕』『野性時代』元編集長・カリスマ講師による、小説の基本から実践までわかる紙上小説教室。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こーた

133
人生の目標や野望といったものはあまり考えない性格なのだが、むかしから漠然と、文章が上手くなりたい、という祈りにも似た想いはずっと持ちつづけている。この種の本をときおり手に取り、読むたびにかんじるのは、文章が上手くなる秘訣はたったひとつしかない、ということである。いい本をたくさん読め、そして、書け。読んだ文章の構造を、じぶんのあたまで考えて、その考えたことを書き出してみる。頭で考えたことと書き出した表現とが、できるだけ近づくように推敲を重ねる。そこに近道はないが、焦る必要もない。納得いくまで表現を磨こう。2018/03/29

佐島楓

70
やっぱり、書き続けたい、いや、書き続けようという欲求がマグマのように噴き出してきた。少しでも実作の経験があるかたなら、すぐに実行できるアイデアが詰まっている。ただ、ちょっとした運で作品がボツになってしまうというのもままあることなので、力を蓄えながら幸運も味方につけなければいけないし、デビューしてからのほうが地獄だということも肝に銘じておかないといけない。2018/05/12

キジネコ

56
作家か?否か?はもはや論外のこと、書くことに置く意識の在りようは人生の大きな楽しみになるし もの思う習慣は、自身の奥の奥を覗き込んで新しい自己と出会う驚きにも通じている。これまで読んだ「小説の書き方」を扱った本の中で各段の面白さでした。込められた処世、哲学的な示唆は生きることの教訓の態。作家業に勤しむ人達の日常が垣間見え、読む人の想定から始める文章の工夫は、既に小説足り得ると誘惑の声も聞こえてきます。読むと書くは私達が考えているよりも、ずっともっと近い背中合わせ。この本がね、何故書かない?と問うのです。2019/01/17

いっち

39
出版社の編集長を経て、小説講座の講師をしている著者が、小説の書き方を教える。いい小説を書くには、「たくさん書き、たくさん読み、よく考えることが重要」と著者は言う。物の見方、考え方が深まれば、生きていることも楽しくなってくる、それが小説の効用だそう。いい小説とは、「再読に値するような構造や仕掛けを持った作品」。村上春樹さんの『海辺のカフカ』の解説で、登場人物のモチーフ(少年A、大江健三郎、イチロー)を読み解く。そのモチーフが正しいかどうかは別として、そうとも捉えられる読み方をしていて、読み方の参考にもなる。2021/05/05

みわーる

24
読み応えがあった!文章を書きながら生きていく人生を、真正面から肯定された気持ちになる。角田光代氏との巻末対談もいい。『自分が信じたいことを書く』とある。これまでの私にはそういう発想が無く、胸のなかに光が灯るような気持ちになった。いままであんまり読んでこなかった綿矢りさ氏や町田康氏も著者の言葉で案内されると、俄然、読みたくなってくる。読む気がムクムク。書く気もザッパーン。もっと早く読めばよかった!2022/09/05

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