連続討議『歩く浄土』第4回 「内包自然と総表現者」

個数:1
  • Kinoppy

連続討議『歩く浄土』第4回 「内包自然と総表現者」

  • 著者名:森崎茂/片山恭一
  • 価格 ¥540(本体¥500)
  • アスペクト(2017/01発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはお支払い画面でご確認下さい)

ファイル: /

内容説明

小説家・片山恭一氏と思想家・森崎茂氏との緊急討議シリーズ第2弾『歩く浄土』の第4回「内包自然と総表現者」です。今回のテーマも多岐に渡りますが、本討議のあいだ、森崎氏の住む熊本で大地震が起こりました。そのときの片山氏とのやりとりのメールも収録。この討論では今回の震災に影響を受け、改めて彼らの思想が強固なものにされていきます。
 現在世界中で起こっているさまざまな事象について、あちらこちらに話が飛びつつ、的確な論を展開。安倍政権では常に付きまとう安全保障の話からイスラム国など含めたグローバル・テロリズム、そして進化する人工知能とシンギュラリティ……それらすべてが「内包論」で語られます。
 また本書で語られる「人類総アスリート化」というフレーズは非常に斬新な考え方。生活者にとっては酷なことかもしれませんが。そのような状況のなかで私たちはどう生きればよいのか?
「サッカーでもプロ野球でも、プロのアスリートの世界では、年収何十億とかの高額な所得を得る人がいる一方で、年収何百万という人たちもいる。そっちのほうが数としては圧倒的に多いはずです。芸能人の世界などもそうですね。つまり一%の富裕層と九九%の貧困層、彼らの世界ではとっくにそうなっている。これが誰にとっても現実になる、というのが「人類総アスリート化」ということです。いまはまだ民主主義や立憲主義を擁護する声が高いけれど、実態としては一%の富裕層と九九%の貧困層への分離が進みつつあり、やがて民主主義はただ形式としてだけ保持されるものになるだろう。国民国家のなかで保障されてきた年金や生活保護や国民保険なども、総アスリート化が進むなかで淘汰されていくだろう。こうした趨勢はちょっと止めようがないと思えます」(本書より)
 震災に遭って、改めて「生と死」を見つめ直す森崎氏と片山氏。お二人の討議をフォトグラファー小平尚典氏の写真とともにどうぞお楽しみください。

(1) 国防と安全保障の現在
(2) グローバル・テロリズムの時代
(3) 天然自然と人工自然の相克
(4) Earthquake-mail
(5) 災害・革命・祭りの三日間
(6) 意識の全円的なあらわれ
(7) アスリートから表現者へ
(8) 七十億の表現、七十億の主体

〈著者略歴〉
森崎茂(もりさきしげる)
思想家。1949年生まれ。九州大学農学部卒。著書に『内包表現論序説』、『GUAN02』など。現在、「内包」概念を中心に、まったく新しい存在論を構築中。熊本市在住。

片山恭一(かたやまきょういち)
作家。1959年愛媛県生まれ。九州大学農学部卒。主な作品に『きみの知らないところで世界は動く』『世界の中心で、愛をさけぶ』『死を見つめ、生をひらく』『生きることの発明』など。福岡市在住。?