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内容説明
江戸時代後期に書かれた鶴屋南北の歌舞伎脚本「四谷怪談」と、上田秋成の怪異小説「雨月物語」(「菊花の約」「鯉応の夢魚」「蛇性の淫」の3話)をまんが化。コラムも充実しており、楽しく読んで内容を理解できる。古典入門に最適。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
28
歌舞伎の流れに誠実な正統派四谷怪談です。夫が昔民谷伊右衛門の役をやるにあたり、神社に行ったそうですが、人の号を感じとても怖かったそうです。そんな話をしているのに、怖がりな娘さんが意外なぐらいにこの古典をきちんと受け止めていてびっくりしました。2022/02/04
ケニオミ
15
『四谷怪談』は、解釈の違いでこうもストーリーが異なるのかと思う内容でした。前回読んだのも絵本ですが、伊右衛門は原状打開を図ろうとした矢先に唆されてお岩を殺めるような印象を受けましたが、今回は悪役の伊右衛門でした。どちらが正しいということはありませんが、前者の方が物語に深みが出てくるのではないかと思いますね。『雨月物語』の方は、以前巨匠溝口健二の映画を見ただけで、それも覚えていませんので、こんな物語だったかなと思う程度でした。図書館の本が溜まっているけど、『まんがで読む小倉百人一首』も行っちゃおうかな。2017/08/19
アルカリオン
7
良質な漫画化作品。面白かった。2022/03/03
まげりん
7
歌舞伎を基にしてただけあって四谷怪談はダイナミックで怖妖しくも怖かった。江戸博でこの舞台の仕掛けを見たことがあるが、当時の人はびっくりしたんだろうなぁ。実はタイトルしか知らなかった雨月物語。四谷怪談がインパクトありすぎて、「ん?」と一瞬なったが、これもなかなか心に響く作品だった。怖いとも怪しいとも違う。雨月物語は美しいと聞いたことがあるが、哀しく儚く美しい世界だった。2018/02/16
めぐ
5
子どもの絵本を探していて目に付いたのでサラッと。四谷怪談の漫画版。怪異系は文字で読むより絵があった方が怖くて良い。蛇性の婬は蛇が可哀想な気も…いっそ憑り殺されてまでも添い遂げる展開の方が個人的には好きかな2023/11/09