内容説明
〔ホイトニー賞、デイヴィッド・ゲメル・レジェンド賞受賞〕高嵐を生き延びた後、自分に不思議な力が宿っていることに気づいたカラディンは、部下の隊員に槍術を教え、さらに破砕平原の裂け目をつたって脱走する計画をたてるが……怒涛の大河ファンタジイ完結
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
神太郎
27
一気読みしてしまった。カラディン、ダリナル、シャラン全員がここまで主人公するとは思わなんだ。特にカラディンの覚醒が半端ない位にカッコいい。ここまでで1巻目というんだから、2巻目以降どうなるんだろうか?というところか全然動きがない!うーん、生殺しはよくないよなぁ~とか思いながら、いつかは出してくれるんでしょ?と思いながら。それまでに設定覚えていられるだろうか…。2019/02/25
わたなべよしお
23
オッと、何だよ。1000ページ以上読んでも物語はまだ始まったばかりじゃないか。いや、面白かったよ。③は特に盛り上がったし、ちょっと驚くような事実も提示された。とはいえ、その事実もかえって謎を深めただけだ。一応の完結だから、ロシャルワールドの秘密がある程度は明かされるかと思ったけど、これでは全体から見ると、ほんの序の口、冒頭程度しかないのではないか。まぁ、壮大といえば、壮大か。とにかく早く続きを!2015/06/16
りー
19
嘘でしょーー!😱と、読み終えて叫びました。ま、まさか完結していなかったとは!2015年から出ていないってことは、もう出ないのでしょうかハヤカワさん。物語は序破急の破までたどり着き、よっしゃ、これからパルシェンディとストームライトの謎が明かされ、4人の主人公が出会って、ラスボスも分かった、ってところなのに…。無念です。しかしなんというか、騎士道的なものに対しての憧れを強く感じます。日本人はひねくれているのか?(私だけか?)展開には燃えるけれど、正義と悪の戦いには楽しみつつ若干引いてしまうのですよね。2021/04/26
tom
17
分厚い本だけど、ほぼ一気読み。魔法と戦闘、緻密に組み立てられた世界観、ファンタジーの王道のような本。さてさて、どんな結末にと期待していたら、続編に続くとなっていた。これには残念。翻訳は出るのか出ないのか。出たとしても、何年も先になってしまうのなら、私の体力では、読むことができない可能性も。早く、続編を出してほしい。2015/08/18
詩歌
16
高潔と言われる人物でさえ自分勝手で強欲、光の騎士たちがへこたれたのも納得。ということは、この自制のなさにも理由があるのかも。ダリナルの幻覚の内容と、カラディンがブリッジ隊に希望をもたらす理由が連動していて、そこから怒涛の展開。苦難の後のカタルシスの連続、お尻はペンペン。三次元の戦闘がまだまだ見れそうで期待。想像神の遺言のような歴史、人類が残した泡沫情報、今後積み重ねてゆく試行錯誤が渦巻いて方向を示す。作者のことだから、また予想外の伏兵が忍んでいる。それが楽しみでならない。2015/07/03