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内容説明
百円玉の呪いについて侑子(ゆうこ)さんと同じように説明できた四月一日(ワタヌキ)。なぜ自分が説明できたのかもわからず、混濁する意識の中で侑子さんと話していると、侑子さんから「自分の行く末を選び続けなければならない」と言われる。しかし四月一日は自分が何を選択したのかわからぬまま意識を失ってしまう。ベッドで目を覚まし、四月一日が混乱状態でいると、突然電話が鳴り始めた。四月一日の周りで、一体何が起こっているのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
147
不可解で行き場を失ったかのようにグルグルと回り続ける歯車。それは、心地良さよりも、妙な居心地の悪さを感じてしまうのだ。大丈夫そうに見えて大丈夫ではない。安全そうで不安定…そんな感じだろうか。四月一日(わたぬき)は、何度も何度も大切であろうはずの行動にたどり着くことができない。そして、またふりだしに戻ったかのような生活を過ごしていく。花、鳥、鳥籠…。キーワードのようにひとつずつ必要なものが揃っていくことで、不可解な違和感は、完全な違和感へと移行していく。そして、四月一日がだした答えは…。2014/08/29
どんぶり
102
ツバサが再開されたと知り、嬉々として読ませていただきました。でも読んでて「あれ…?」もうこの流れがツバサ再開するしかないでしょってくらいの繋がりよう。この巻に収録される話を描いている頃(もしくは初めから?)にはツバサを再開するつもりだったんですね~。これは作者さんの希望が叶った形なのか、読者の声を聞き、再開することになったのかが疑問です。無理くり続けているのではなければ素直に嬉しいですがねっ( ˆoˆ )♪ということで3巻にして"戻"の謎が明かされ、久々のリンクした物語に期待大です♪2014/08/23
あっちゃん
86
この巻は今回の世界の解答編という感じです。電話の主は予想は出来ていましたが、その世界にまで至った経緯などが予想外で驚きました。戻(レイ)の今までは次の話の序章みたいな感じだったんですね。というかツバサクロニクルの橋渡し?笑 でも最後の四月一日と侑子さんの別れの場面では泣きそうになりました。きっと、また逢えるよ。2014/08/21
みか
85
ぱあぁっと靄が晴れた感じ。なるほど、綺麗に流れた。四月一日の能力があればこういうことも可能なのかな。その上での二人の友情の厚さにじんと来た。有事に備えるためだけに存在するのってどれだけ忍耐がいる行為なのだろう。侑子さんにしろ、あれだけの思いの強さはどこから来るんだろう。そしてその対価は…とか考えちゃってる時点で、彼らを理解することは出来ないのだろうな。ところで、何かが足りないと思ってたんだけど、そうか、モコナか…。2014/08/22
眠る山猫屋
63
やはり現実は変えられない。幸せな日々は終わってしまったけれど、それが君尋の選んだ道だから・・・。夢から醒めた四月一日は、どこまでも待つのだろう。辛いけれど、それが四月一日の選択。2014/09/12
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