キヌ六（２）

著者名：野村亮馬【著】

講談社（2014/08発売）

• ISBN：9784063879872

内容説明

いつとも知れない未来社会。地球の研究施設で生まれた「火星人」キヌは、サイボーグの少女・六とともに故郷の火星を目指す！　二人を追うのは世界の覇権を狙う英国の秘密機関！　その追っ手を振り切り、火星行きのロケットに辿り着くことはできるか!?　若手SF作家の注目株・野村亮馬が挑戦する血と硝煙渦巻く脱出行、ここに堂々完結!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[傘緑]

描き込みも内容もまるで密林のように鬱蒼と、とってもゴチャゴチャとした、アクとクセが強めのサイバーパンク漫画の堂々の完結巻(といっても全２巻ｗでも打ち切りではナイ)。密林価格もまたゴチャゴチャと鬱蒼としていて、この２巻の入手難易度が高すぎる～ｗこのような一部の好事家のための、(メンシェヴィキなｗ)少数派のための作品が、絶版に近い形で入手困難であり続けるという…看板に偽りありというか、”アフタヌーン”の名折れではあるまいか？

2017/04/16

[サイバーパンツ]

１～２。オーバーテクノロジーを有する英国が本気で世界制服を狙っている世界の話。英国によって、地球で造られた最強のパワーと不死身の身体を持つ火星人絹が、サイボーグ少女の六を強引に火星へ案内させる。時々、喧嘩をしながらも、冒険する内に、絆を深めていく二人の凸凹コンビ感と、ちょっぴり切ないラストが良い。また、血と硝煙が舞い上がるスタイリッシュなアクションシーンや猥雑な地下街の描写もかっこよかった。微百合×サイバーパンクなカワイイ二瓶勉。

2016/08/31

[ノベツ]

ベントラーベントラーとは打って変わってバイオレンス・アクション・SF。全身義体の少女（ラーメン屋）と地球生まれの火星人類少女がいろんな組織とドンパチやりながら火星目指して駆け抜ける！　スピード感とラストのカタルシスと静寂が本当に好き。　長文感想→ https://note.com/nobetsu/n/n9ee3a477368e

2020/05/19

[bbblind]

もっと続いて欲しかったが…確かに全体のテンポとまとまりがピッタリ二巻に収まる感じで丁度良いかも。ベントラーの時もそうだが、SF的世界観を見事に生活感と調和させるセンスに痺れる。話としてはベントラーのサイボーグのエピソードと被ってるけど、あれ好きだったら寧ろ嬉しい。少し物悲しい最後が幽かに胸の痛みのような余韻を残す。

2014/08/10

[okaka]

カオティックな世界を突き抜けた後の切なさがなんとも印象的。全2巻と短いけどその分高密度に感じるのも良いです。

2016/04/11