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内容説明
交尾後、邪魔になったメスを投げ飛ばすカブトムシと、覆いかぶさりメスを守り続けるクワガタムシ。綿密な観察の結果、明らかになった全く違う交尾の生態や、“体が大きい方が有利”という生物学の定説を覆す「ミヤマvsノコギリ」の勝敗結果など、雑木林に篭り続けて10年のカブト・クワガタ研究の第一人者が送る、動物行動学入門。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岡部敬史/おかべたかし
89
カブトムシはクワガタに圧勝するので、クワガタをとりたいのであれば、カブトムシが出現するピークの7月後半から8月前半を避けるといいそうだ。クワガタは多種で「東ノコギリ 西ミヤマ」という分布があることを知り写真に撮りたくなった。知らないことを知るのは楽しいなー。2018/07/18
ヨクト
18
皆さんご存知、虫の王様ムシキングといえばカブトムシ。子供に限らず、大人も魅了するカブトムシ・クワガタムシですが、その生態の研究はあまり進んでいないそうなのです。ミヤマVSノコギリはどっちが強い。カブトムシの争い。大きさをこえる子孫をのこす戦略。メスも闘う。交尾に見られる性格の違い。本書では、特にカブトムシ・ノコギリ・ミヤマクワガタを取り上げています。これ知っとけば世の虫取り少年達に自慢できるぜ。さぁ、夏が楽しみになってきた。2013/04/16
hry
3
期待以上に面白い内容だった。生物学の知識がない自分でも楽しく読めた。体が大きい個体にはそれを活かした戦略が、小さい個体にはまた別の戦略があるのが面白いと思った。餌となる樹液を、自ら樹皮を削って産み出す場合があるということに驚いた。実際に野生のカブト、クワガタを捕まえに行きたくなった。2013/07/26
まっし
3
これは今年の新書ランキング1位かもしれません。分かりやすい言葉で目からウロコという感じでした。そもそもカブトムシ、クワガタムシの研究がほとんどなされていないのは意外でした。カブトムシの角の大きさの秘密、ノコギリクワガタとミヤマクワガタの戦い、カブトムシとクワガタムシの交尾の際の違い、カブトムシの樹皮を削る行動など、本当に知らないことばかりでした。とりあえず雑木林に行きたいですね。2012/08/23
huyukiitoichi
3
予想以上にすごかった。『信じられないかもしれませんが、ワタシは雑木林内のカブトムシの交尾状況をほぼすべて把握していました。』は名言。2012/07/06