内容説明
密室に閉じ込められた福永祐樹含むオカルトサークルメンバー11名の前に待ち受けていたのは、一方的に提示される不可解な《ルール》と、夜を迎える度に一人、また一人と殺されていく悪夢のような現実だった――。 やがて祐樹たちの前に“警告者”が現れ、密室の中で行われる死を賭けたゲームの存在と、どこかに“殺人犯”がいることを告げるが……!? 疑心渦巻く密室サスペンス、下巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キャプテン
71
★★★★★_「住宅情報クローズドサークル☁︎フェア」第ニ軒目下《村の館》。【⑨集合スペースで多数決が可能(共益費は発生します)⑩駐車場無し⑪大学生たちに人気の物件⑫恋人・親友・仲間などの本心を垣間見ることができる希少物件⑬コンシェルジュ《兎》付⑭リアル人狼ゲームのアフターケアはお任せください】宿泊者レビュー:このお値段でここまでのサービスを受けられるなんて…!部屋は綺麗だし、コンシェルジュの兎さんも愉快だし。仲間にも紹介します!また来ます!それにしても《館×大学生サークル》って絶対凄惨なことになりますね。2016/12/22
モルク
69
密室に閉じ込められ、人狼ゲームに巻き込まれたサークルメンバーの後編。一人また一人とメンバーが密室で殺されていき、緊迫感が増す。疑心暗鬼に陥り、殺されたくない、が自分が魔物であると思われたくない、心理戦での駆引きに息が詰まる。残っていくのは物語の主要メンバー。最後はもうちょっと捻りがほしかった。なんか誰もうかばれない。2019/03/21
かのこ
58
【館まつり】参加作品。村人と魔物の対決は続く。衝突、疑念、非情な選択…、最後の朝に残る者はー。私的に、続きが気になって、読むのをやめられなくなる本に対して、読ませる、読ませられるという表現をしてしまうのですが、読ませられた!笑 下巻は、一層の緊迫感の下、魔物を積極的に考察する展開も。個室に入る順番であぶり出したり、不可解な言動の把握とかは全くできなかったけど笑、遊戯的な連続殺人の雰囲気は(物語として)面白い。キャラクターにもう少し魅力があれば、終盤の展開の印象も変わってくるのかなー。けど、私的良作でした。2018/02/16
ちーたん
50
★★★★☆下巻読了。まさに人狼ゲーム。仲間を疑い、自分は魔物じゃないと牽制しあう生存者達。もしこの状況下に自分が加わってしまったら、早いとこ脱落してたほうが気楽かもーと思ってしまいましたー。探偵役が1人、全体をまとめていきますが、究極の状況の中なので、冷徹な戦略に出たりもします。結末で知る魔物の心理。あくまで小説の域の作品ですが、非現実ストーリーの名手、藤原竜也さん主演で映像化したらそれなりに面白そう!ただ、読後イヤな気分が残るので、ちょっとイヤミスなのかも。2019/02/17
じゅんぢ
32
エピローグで魔物の名を一切言ってないのは、心のどこかで認めたくないという気持ちがあったからでは。こういう気持ちがあったのならまだやり直せるような気がする。2021/09/20