内容説明
マロリーは、失意を胸にシャルル・ドゴール空港に降り立った。ボスだった下院議員をセクハラで告発した彼女は、マスコミに追い回された挙げ句、訴えを却下されたのだ。政治家を相手に闘うなんて、わたしがばかだったわ──仕事もお金も、友人さえも失い、安息を求めて辿り着いたのは、神秘の島モン・サン・ミッシェル。だが、めざとい観光客に見つかり、しつこく言い寄られてしまう。マロリーが路地裏に追いつめられたとき、突然ひとりの男性が現れて、彼女を助けだした。洗練された服装に不釣り合いな屈強な体と、顎に傷跡を持つ男。警戒したマロリーは、お礼もそこそこにその場をあとにするが……。★極秘諜報機関〈オメガ〉を舞台にした大人気シリーズ最新作をお届けします。今回は、心にも体にも傷を持つ秘密捜査員のカッターがある女性を監視する任務につきます。ところが思わぬ事件が起こって彼女に接触せざるを得なくなり……。★
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akiyuki_1717
2
オメガシリーズ。このシリーズは結構読んでるけど、面白い部類だった。サブロマンスの方を先に読んでたので、そっちでニヤニヤしてしまった(笑)。ヒロインの頭の良さと、ヒーローが先入観でヒロインを見ない純粋さが良かった。ヒロインに直ぐに真実を話そうと、身内を説得する際にも、自分の気持ちとヒロインの関係をサラリと告白したシーンも、清々しささえ感じました。愛する人がいても、ハンサムはハンサムに見えるし、魅力はガツンと感じると表現しているところも好感を持てた。シリーズ途中で中だるみした刊もあったけど、持ち直してて安心。2018/01/11
こえん
0
〈オメガ〉11作目。モン・サン・ミッシェルで車が海にさらわれていくシーンで大笑い…旅行先って何があるか分からないのね。2009/01/09
