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内容説明
21世紀に入ってもなお「問題」であり続ける〈靖国〉。「A級戦犯合祀」「政教分離」「首相参拝」などの諸点については今も多くの意見が対立し、その議論は数々の激しい「思い」を引き起こす。だがそうした「思い」に共感するだけでは、あるいは「政治的決着」を図ろうとするだけでは、問題の本質的解決にはつながらない。本書では靖国を具体的な歴史の場に置き直しながら、それが「国家」の装置としてどのような機能と役割を担ってきたのかを明らかにし、怜悧な論理と哲学的思考によって解決の地平を示す。決定的論考。
目次
第1章 感情の問題―追悼と顕彰のあいだ(激しい遺族感情 一様でない感情の対立 ほか)
第2章 歴史認識の問題―戦争責任論の向うへ(共同体とその他者 「A級戦犯」合祀問題 ほか)
第3章 宗教の問題―神社非宗教の陥穽(感情の問題、再び 政教分離問題 ほか)
第4章 文化の問題―死者と生者のポリティクス(「伝統」としての靖国 江藤淳の文化論 ほか)
第5章 国立追悼施設の問題―問われるべきは何か(「わだかまり」の解決策 不戦と平和の施設? ほか)
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