光文社文庫<br> 木枯し紋次郎(十一)~お百度に心で詫びた紋次郎~

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光文社文庫
木枯し紋次郎(十一)~お百度に心で詫びた紋次郎~

  • 著者名:笹沢左保
  • 価格 ¥440(本体¥400)
  • 光文社(2014/01発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334725044
  • NDC分類:913.6

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内容説明

紋次郎は夕焼けを眺めながら、峠路を下る。五、六歩行ってから振り返り、唇の中心に移した楊枝に息を集めた。木枯しに似た音とともに、楊枝は吹き矢のように飛んだ。峠路を下る木枯し紋次郎の顔に、表情はない。……人を冷たく引き離しながら、密接に関わってしまう紋次郎。その乾いた心情の底にある人間の温かみ。旅はまだ終わらない。道の先にはどんな風景が……?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mnagami

4
さすがに疲れたんだろうと思わせる紋次郎が印象的。珍しく感情に動かされたのも驚いた2022/12/12

文句有蔵

2
シリーズ終盤を控えて、少しこれまでと様相が違ってきたようだ。全5話全ての紋次郎が人間臭い。最終話には「疲れている。もう流れ旅には、終止符を打ちたい」という述懐まである。定吉の八年に対して倍からの年月、とあるので16年。食べるもの、寝る場所、命の心配に追われての16年。そりゃあ疲れるよなぁ。だけどそれは旅鴉だからこそわかる有難みであって、人は慣れると倦む。飛び出した勘八の心情もまた、わかる。人並みの幸せを「幸せ」だと思い、満足に日々を送るには才能が必要なんだと思うが、紋次郎には無理だろう。2014/11/10

か〜ら

1
収録された五つの短編いずれも面白いが、「解説」で森村誠一氏が書かれている数々の「笹沢佐保伝説」が凄すぎる。2008/09/16

tomo6980

0
さすがにこの辺までくるとミステリ的興趣は減ってくるのね。それでも必ず意外性を用意しているのがプロですな2017/08/10

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