北斎殺人事件

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北斎殺人事件

  • 著者名:高橋克彦【著】
  • 価格 ¥733(本体¥667)
  • 講談社(2013/12発売)
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  • ISBN:9784061847156

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内容説明

ボストン美術館で殺された老日本人画家とは何者か。一方日本では、謎の生涯を送った浮世絵師葛飾北斎の正体に迫ろうと研究家たちが資料を追う。北斎は隠密だった? 日本とアメリカを結ぶキーはどこか? 『写楽殺人事件』に続く浮世絵推理の傑作。日本推理作家協会賞受賞作。(講談社文庫)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

65
浮世絵三部作第2弾。葛飾北斎は日本を代表する天才画家の一人に上げられ、九十歳まで多くの作品を遺した作家です。しかし九十回以上も転居を繰り返し、長期の旅行が数多い事等から、隠密であったのではという謎在る人物である。北斎隠密説の謎をあれこれと考えていくのは、歴史ミステリー好きでなくても楽しめる内容である。ボストン美術館で殺害された日本人画家の事件が、どのように絡んでくるのか興味があったが、小さくまとまった感がある。しかし三部作としては、北斎隠密説に重点が置かれているミステリーであると、理解して読むべきだろう。2016/07/10

NAO

61
亡くなった義兄の意思を継いで、北斎隠密説を調べていた主人公が、事件に巻き込まれる。主人公が調査を始めた矢先に北斎の真筆が発見されたりと、偶然にしてはあまりにもタイミングが良すぎるが、北斎に関する様々な情報を織り込んでいて、興味が尽きることなく、結構面白く読めた。2019/06/15

はらぺこ

50
浮世絵三部作の第2弾。別のシリーズの塔馬双太郎が登場。 『写楽殺人事件』を読んでから期間が空いたが有り難い事に話の中で顛末に触れられてるので思い出せた。なので前作を未読の方は順番通りに読まないと楽しみが減ると思います。 北斎の実の父親の件は、どっちがどっちやったか混乱したが全体的にはオモロかった。 2014/10/13

kagetrasama-aoi(葵・橘)

42
『浮世絵三部作』第二作目。執印摩衣子の個性が強烈過ぎて、北斎の謎が霞んでしまった印象でした。一作目の写楽の謎は今だに新説が出てきたりしますが、北斎はそこまで謎めいた人物ではないですし。現代の殺人事件に絡んで登場する人達が執印摩衣子を始めとして皆魅力的でした。搭馬双太郎(素晴らしい探偵役でした!)、ボストンから来た刑事ボーガン&ジョーイ、そして津田夫妻、皆それぞれの良さが描かれていて素敵で、そして少しもの哀しさが漂う物語でした。2021/11/18

ねじり

9
浮世絵ミステリー第2段。前作よりも事件に重点がおかれていて楽しく読めました。津田さんいい人すぎてイライラしますよね。というか冴子さんが菩薩か?と思ってしまいました。今回は出てくる登場人物が謂い味を出していて前作よりも中弛みせずに読むことができました。次の話も読んでみたいなぁと思うんですが広重についてはまったく知識がないので少し躊躇してしまいます。2019/07/11

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