エーガ界に捧ぐ - 完全版

エーガ界に捧ぐ - 完全版

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  • サイズ A5判/ページ数 444p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784990493820
  • NDC分類 778.04
  • Cコード C0095

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たんたん麺

14
2001年から2009年までの中原昌也による映画日誌です。「ミスティックリバー」について「たぶん世の中には、そういうどうにもならぬことには一度たりとも躓かずに、終始静穏無事に人生を送っていく人たちは多いのだろう。何か起こってもすぐ忘れてしまうとか、お金で好きなもの買ったり、異性との交際にワクワクすることで救われたりとか、そういうことで救われている人たちには本当に申しわけないのだが、お前らは全員地獄へ堕ちればいいと思う。そんな奴らを呪い殺すために自分はこうして誰も幸せにならないような文章を書いているのだ」2014/05/16

ケレット

4
中原昌也の他の著作と比べても暴言がひどく、二段組450ページで長々と愚痴が書かれているので、段々うんざりしてきた。しかし自分自身、修士論文を無理やりにでも書かされる立場になり、なんだか親近感を覚えるのだった。とは言えやっぱり簡単に人に死ねと書くのはよくないと思います、と正論を言いたくもなってしまう。言ってることも部分部分で矛盾しているし、なんだか真面目に読むのが馬鹿らしくなるが、とりあえず退屈はしないので読む価値はあると思います。2018/12/12

Yusuke Oga

4
「この映画については何も言うことがない」と石原慎太郎への殺意が書かれた映画評論の中では(ってなんだ!?)右に出るものはない笑える映画評論の本。かと思いきやタランティーノの『デス・プルーフ』評など、物凄い名文で絶賛しまくる回もあるので読んでいて油断も隙もあったもんじゃない。とにかくシビれた。みんなもこの本を買うんだ。そして映画館へ行こう。2018/07/21

uchiyama

2
所詮、人ひとりが一生のうちに観られる映画や読める本の数など、たかが知れているし、また、数多く観たり読んだりしたからといって、それがどうというわけでもない、ということに気付く年齢になって、(連載当時、SPA!のこの頁だけは読み、イラスト入りだった単行本も買い、してきたものの)この(イラストが抜けて、本当に「完全」になったように思う)完全版をなぜか今また読み返して、やっぱり面白く、信頼できる(つまりは経年に動じない)時評には、ちまちました価値判断なんかじゃなく、こういう身を挺した賭けが必要なのだ、と。2024/03/21

Ryu

1
読み終わってしまった。映画と同じく突然終わった。中原昌也の映画日誌。映画のことについて書いていることもあれば、ぜんぜん関係ないことばっか書いてることも多い。しかしとにかくなんでもおもしろい。この本を読んで思ったのは、中原昌也は実はほとんど嘘ばっか書いているんだということだ。え、みんな知ってましたか?2023/08/21

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