内容説明
1995年―刮目すべきその年の幾多の社会事象や論争を徹底的に冷静に、読み解き抜く。思想、社会、政治、経済などそれぞれの領域に通底する「アメリカニズム」と「日本的なるもの」の相克、もしくは曖昧な均衡を看破する。そしてその末に見つけ出した著者の提言的解答とは公共性である。
目次
第1部 まえがき―「二元性」から「公共性」へ
第2部 敗戦50年後の光景―「二元性」の隘路(自己決定論の限界;制度への不信;丸山真男氏の戦後50年)
第3部 噴出する問題群―日本社会論 ’95~’96(阪神・淡路大震災の提起するもの;ロッキード事件の何が風化したか;陰謀論シンドローム;ムカつき社会の憲法;無党派層の選択;オウムと高度消費社会 ほか)
第4部 「二元性」と「公共性」の諸層―産業、マスメディア、情報化、世代、関係、都市