中欧の不死鳥―ポーランド不屈の千年史

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  • サイズ A5判/ページ数 413p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784931178922
  • NDC分類 234.9
  • Cコード C0095

内容説明

かつて中欧に君臨し繁栄を誇ったポーランド王国は、なぜ滅んだのか?強国の狭間で国土を蹂躙され、国を奪われ、それでもなお再興の火を灯し続けたポーランド人の強靭な精神と有名無名の人々の魂の交錯を精緻な論考をもとに描いた千年の物語。

目次

蒙古襲来
花咲く中世
黄金時代
風雲の時代
獅子王ヨーロッパを救う
ピョートル大帝の罠
女帝の闘い
改革の時
王国滅亡
ポーランドはまだ死んでいない
ショパンのワルシャワ
革命のエチュード
夢と幻
伝説誕生
黄金の角
宿命
帝国崩壊
再生
挟み撃ち
暗闇の闘い
勝者と敗者
自由への道

著者等紹介

岡上理穂[オカガミリホ]
1956年、東京生まれ。上智大学外国語学部ロシア語学科卒業。ワルシャワ大学大学院留学。マクオリー大学経営大学院修了。シドニー大学経済ビジネス学部修士。ポーランド留学中の1981年12月13日、国内で強まる民主化運動に対し、共産党政府が布告した戒厳令に遭遇。翌年帰国するが、1983年から再びポーランドに渡り、ポーランド人の夫と暮らす。ワルシャワで日系企業に勤める傍ら、NHK、北海道放送、テレビ長崎等の取材のリサーチ、通訳などを務める。1984年、テレビ西日本のテレビドキュメンタリーの同行取材で、パビャック監獄で作られた日本人形タイカ・キワ出会う。このドキュメンタリー「ワルシャワをみつめた日本人形~タイカ・キワの45年」は同年11月11日に放送され、テレビ西日本は、第22回ギャラクシー賞、第11回放送文化基金賞、第39回芸術祭優秀賞等を受賞した。1987年、国営ポーランド放送制作「Manggha‐Polski Jap´onczyk」(ポーランドの美術品蒐集家フェリックス・ヤシェンスキーの浮世絵・日本工芸品について)のテレビドキュメンタリーの監修を務めた。1988年、一家でオーストラリアに移住。現在、シドニー在住。夫のアンジェイ・シェドレツキーは俳優(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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スプリント

11
ポーランドの激動の歴史です。 近現代では大国の狭間で辛酸を舐め続けたポーランドですが、歴史を紐解くとヨーロッパの大国だったこともありリトアニアを併合したりしていたようです。歴史的には加害者でもあり被害者でもあったということですね。大戦前後の米英独露の大国のエゴは許されるべきものではないのは言わずもがなですが。2019/05/04

futabakouji2

10
ポーランド視点から見た世界史。モンゴル時代から現代までの通史本。中世のポーランドが強かったのは知らなかった。選挙制で徴兵できないで領土がなくなってしまうのは皮肉。平野で四方を囲まれた国境を守るのは大変だ。近代からはドイツ・ロシアを中心とした世界の大国を否応なく受けてしまう。初めてのポーランド本なので再度読みたい本だ。2020/06/22

水無月

3
何度も侵略され分割され、国際社会からの否認証や傀儡政治に長い苦節を味わったポーランドの歴史。どこを紐解いてもvs露vs独。何の呪いなんだ。立地が悪すぎるのか。中世は駆け足で物足りなく感じたが、近現代の内容は密。意外な所でつながる日本人とのエピソードはとても興味深い。著名なポーランド人の逸話にも触れつつ、短くない歴史をとても分かりやすくまとめていて読みやすい。記述が一面的な所もあるけれど、ポーランド広報本と思うと納得。2020/06/05

ガットー

3
90点 図書館で目についたので借りたのですが、かなりよかったです。 知の喜びですね。2019/06/07

Junichi Watanabe

2
読了。日本人には余り関心を持たれない国だが、実は繋がりがあるのを知った。何度も隣国に蹂躙されても不屈の精神で国を取り戻して来た歴史。ソ連崩壊でやっと平和と自由を取り戻したが、ポーランドにとって5年前のロシアのクリミア半島併合は決して他人事ではないようだ。2019/10/05

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