内容説明
メル友になった大学教授ふたり交換日記まで始めちゃった！このご時世、「大人」になるのはむずかしい。映画、文学、家族、師弟関係、大学教育、インターネット、国家、天皇制から在日問題まで全身豆知識のおじさんふたりがその蘊蓄を傾けて熱く論じる全編目ウロコ、「大人」の日本文化論。
目次
ウェブ日記をめぐって
ウェブ日記とカラオケ
対話と論争
他者とコミュニケーション
他者と呼びかけ
正義と「間」
映画的身体と政治的身体
他者の痛み
サスペンスと感情移入
さらに感情移入について〔ほか〕
著者等紹介
内田樹［ウチダミツル］
１９５０年東京生まれ、東京大学文学部仏文学科卒。現在、神戸女学院大学文学部教授。専攻はフランス現代思想、身体技法論、映画記号論など
鈴木晶［スズキショウ］
１９５２年東京生まれ。東京大学文学部露文学科卒。現在、法政大学国際文化学部教授。専攻は文学批評、精神分析学、舞踊史など
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tk
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父性とは何か。2011/04/18
ＢＡＫＡＫＩＮＧ
0
小津安二郎の映画が猛烈に観たくなってしまいました。この本のせいです。2010/12/13
amanon
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いつものことながら内田氏の著作に触発されることは多い。このテキストのメル友である鈴木氏が告白しているとおり、後半のかなりの部分が内田氏によるものである。それでも…というか、そのためにこのテキストを読み進める意欲が焚きつけられたのは否めない事実である。何はともあれ、「なるほどあれはそういうことだったのか？！」と納得させられる発言のオン・パレード。ここで語られていることをそのまま口にするのは愚の骨頂だろうが、それでもこの書に秘められている含蓄は相当なものであると思う。2008/10/13
SAHARA
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教育において本当に大事なこと、つまり素敵な自己中心性を徹底的に反省する仕方は独学者には自得できません。教育と情報収集はまったく別のもの（221）。 日本には西洋的な強い父親は存在しなかった（明治の時期しか存在していない）。天皇は母親的存在。家庭から母親的存在がいなくなり、母親は父親のように振る舞うようになった。生物学的な父親は家庭では何をしてるんだか、まったく。 師匠は他者。師匠の目線でものを考えることができれば、自分に対しての他者が存在することになる。2022/08/26
