内容説明
’94国際アンデルセン賞作家賞受賞。まど・みちお最新詩集、詩も絵もまどさんがかきました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
105
日本の文学者の中で、私はまどさんを一番尊敬している。人が生きていく上で最も大切なことを、これほど分かりやすい言葉で、優しく表現した文学者は他にいない。人間だけではなく、どんな動物も尊い存在であること。あらゆる存在が、この宇宙から祝福された存在であること。この2つのことを分かりやすい言葉を使って、丁寧に表現していく。こう書くと堅苦しいが、ユーモアの詩人でもあり、読んでいて笑える詩も多い。この詩集の中では「じいちゃんの話」が異色の出来栄え。人間の攻撃性を正面から描いて、深く考えさせる内容だ。2017/01/18
雨巫女。@新潮部
12
《私-図書館》まどさんの詩をあらためてよみかえす。童謡もいいが、やはり、詩も奥がふかいなあ。2014/03/03
佐保(さほ)
3
まどみちおと言う人がわからなかった。絵本なども読んだことがあるが、ただ子供にとって面白い言葉遊びをしたいだけの人なのかと。素晴らしいが、深さがないと。愚考だった。この一冊を読んだ際、まどさんの人生を垣間見た気がした。良書である。また「カ」(=蚊)という詩が多数あり、それにも何かたいせつなことを感じた。2010/03/29