内容説明
アメリカから日本への里帰り中、鉄道事故で幼い娘を失った著者は、帰国後、カリフォルニア山中「エルクバレー」での暮らしを選ぶ。泉から水を引き、薪ストーブと七輪で料理をし、ランプと太陽エネルギーで明かりを灯す生活。それは、太古の記憶が呼び起こされるような経験だった。自分の中で季節がくり返され、月と同じように満ち干が訪れる。天のはからいに気づいたとき、娘との再会を焦がれる気持ちは鎮まり、すべてが自然の流れに添いますようにと祈る自分がいた。
目次
第１章 ｈａｒｕｎａ（桃源郷の夢；春菜の誕生 ほか）
第２章 天に近い山へ（エルクバレー；見えない存在を求めて ほか）
第３章 浄化（山火事；七色の光る花 ほか）
第４章 再生（Ｎｅｗ Ｂｏｒｎ；祝福）
著者等紹介
坂根直子［サカネナオコ］
１９６６年広島県生まれ。銀行、地元タウン情報誌勤務をへて、８８年に渡米。９５年から９７年まで、北カリフォルニアの標高１２００メートルの水道も電気もない山中で、自然のリズムに添った暮らしと夫婦だけの出産を体験。現在、一男二女の母親業の傍ら、カリフォルニア、ＵＫＩＡＨで夫と共に“Ｐｅａｃｅ Ｃａｆｅ Ｃｏ”を主宰。広島風お好き焼きとＳｕｓｈｉをメインにした日本食レストラン「ＯＣＯ ＴＩＭＥ」テイクアウト店「ＩＴ’Ｓ ＴＩＭＥ」を通して、地域に愛される空間を創造している（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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