内容説明
正論を吐けば「悪役」になる。それでも、あえて世に問う、森祇晶、信念の一冊。
目次
第1章 「悪役」はこうして作られる(突然の火の粉;「長嶋のあと」は火中の爆弾を拾うようなもの ほか)
第2章 プロ野球に問う、わが「正論」(あくまでも主役は選手;選手と監督の能力はまったく別もの ほか)
第3章 プロ野球への大いなる疑問(ついに悲劇を生んだ「逆指名ドラフト」;なぜ、ドラフト制度が提案されたのか? ほか)
第4章 正論は「革命」を求める(メジャーリーグの謙虚さ;野球を愛すること―ウインター・ミーティングに学べ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
55
プロ野球のシーズンが終わってしまうとなぜか不思議と読みたくなる野球関連書籍。著者は今となってはオールドファンならおわかりな「森」監督です。1986年に西武ライオンズの監督にコーチから昇格就任し、以降94年まで九年間でリーグ優勝8回、日本一を6回も勝ち取った名将中の名将です。発刊されたのは99年なので、監督を退いてから数年を経ての一冊になります。冒頭から、ちょっとワケありな過去にあった騒動について語ってくれています。管理職たるモノ、悪役に徹するぐらいのブレない姿勢で臨むよう指南されており、勉強になりました。2025/11/02
再び読書
30
コミッショナーやフロントが読んで真摯に受け止めるべき本。現状の地上波でのテレビ放映が無くなった現実を全く予想している。それだけプロ野球が魅力的なスポーツ観戦ではなくなってきたのだ。Jリーグどころか、これからはラクビにもけつを捲られる未来もあり得る事を理解すべきだと思う。この本の冒頭の長嶋辞任問題のマスコミや、心無い人々の中傷に晒された森氏に強要するのは如何とは思いますが、ぜひそういう場で頑張るのも野球を愛する人のあり方とも思える。最後に清原に対して触れているところを読み、彼が心機一転更生する事を心より祈る2016/02/24
rubbersoul
1
「これは私の人生訓とも呼べる考え方だが、信念を持って決めたことは何があっても貫き通すべきだ。優柔不断にあっちフラフラ、こっちへフラフラするのが一番いけない」2021/07/14
sin
1
森氏の常に野球を真摯に捉え、真っ直ぐに論じ実行している様は本当に頭が下がる思い。 森氏の提言が全く生かされていない所為で現在のプロ野球の惨状があるように思えてならない。2011/10/02




