内容説明
芦田外交史全五冊のうち開戦への危機の時期を論じる部分を二巻に再構成。岩波文庫版『第二次世界大戦外交史』で広く知られる芦田均の外交史。外交官から政治家へ転身したリベラリスト芦田均の同時代認識。ヨーロッパにおける外交と戦争のグラデーションをあざやかに描写する。わかりやすく物語的に説かれたリアリティと緊迫感ある外交の現場。
目次
ナチス・ドイツの勃興
ドイツの再軍備と欧洲
エチオピア征服
スペイン革命と欧洲
独伊枢軸の結成
日支間の全面戦争
オーストリアの滅亡
チェッコスロヴァキアの崩壊
嵐の前宵
台風の中心ダンチッヒ
独ソ協定の成立前後
最後の十日間
アメリカと欧州危局
著者等紹介
芦田均[アシダヒトシ]
1887年生、1959年歿。1912年東大法科卒業、外務省入省。ヨーロッパ各国で外務書記官、大使館参事官を歴任。1929年法学博士の学位取得。1932年退官して政界に転身。衆議院議員当選連続11回。その間ジャパンタイムス社長を務め、戦後幣原内閣の厚相となり、退任後衆議院憲法改正特別委員会委員長、1947年民主党総裁、片山内閣の外相、1948年芦田内閣を組織し総理兼外相。同年昭和電工事件に連座し内閣総辞職、民主党総裁も辞任。1955年民主党外交委員長、自民党顧問、党外交調査特別委員会委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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