内容説明
様々な矛盾や問題点を孕んでいる現在の学校制度と教育現場において、教師の負担は過酷さを増している。教師自身が労働者として変革していかなければ何も変わらない―。公立中学校教諭38年間の体験をも踏まえ、これからの教師の在り方、考え方を率直に議論する。
目次
第1部 追いつめられ、追い出される教職員(“死”と隣り合わせの教職員;「若年退職者」の急増;新規採用者の早期退職;「非正規」教職員の増加)
第2部 私の教職体験(旧産炭地での教職体験;政令市・福岡での教職体験;教職生活余談)
第3部 私の体験的「教師」論(生徒たちとの関係で;保護者との関係で;同僚との関係で;管理職との関係で;地域・校区との関係で)
第4部 近代公教育解明のために(「教育とは何か?」をめぐって―堀尾輝久著『教育入門』の批判的検討;「中学校社会科」にみる公教育の目的)
第5部 私を導いてくれた“本物のヒューマニズム”(“本物のヒューマニズム”;近代公教育とは何か?;教師は労働者である;生徒達は労働者の卵)
著者等紹介
岩山治[イワヤマオサム]
1939年、韓国・釜山で生まれる。1941年、2歳のとき、父の転職に伴い中国(中華民国)安徽省蚌埠に転居。1944年、仕事のある父を中国に残し、家族とともに内地(福岡県)に帰還。1962年、福岡学芸大学(現・福岡教育大学)中学課程(社会科)を卒業。福岡県内公立中学校に助教諭の身分で赴任。翌年、教諭として正式採用。2000年、公立中学校教諭を定年(60歳)退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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