出版社内容情報
パリッコ[パリッコ]
著・文・その他
スズキナオ[スズキナオ]
著・文・その他
内容説明
「チェアリング」を生み出した飲酒ユニット「酒の穴」パリッコ、スズキナオによる、なんだか生きづらい世の中へのささやかな抵抗。対話エッセイ。
目次
第1章 歩くきっかけさえあればなんでもいいんです―対決(ご自由にお持ちくださいを見つけるまで家に帰れない一日;サイゼリヤでメニュー名だけを頼りに1500円ぶん注文する遊びが楽しかった ほか)
第2章 一生聞く機会もないはずだった言葉がどんどん降ってくる―無駄(冷やしアメリカはじめました;「ニセ正月」で年中正月気分 ほか)
第3章 お店の長い歴史からすればほんの一瞬のことにすぎないけど忘れられない思い出がある―酒場(天国に一番近い酒場「たぬきや」跡地で飲む;「川の駅 あづま家」を目指し妙典の街をふらり旅 ほか)
第4章 日常に突然ぱーっと希望の光が差し込んだ感じ―実験(カニカマがカニに肉薄!「昆布酒漬け」大検証;小瓶スパイスをふりかけるだけのスパイスサワーが楽しい ほか)
第5章 歩いてると予想してなかったものがパッパッと現れる―放浪(桜の季節にだけ現れる幻の茶屋を探しに;徒歩で5時間「北極」を追いつめる旅 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aloha0307
26
酒🍶とつまみを美味しく嗜むための一工夫が満載❗昆布酒に白身魚を一晩漬けておくと、風味&食感⬆️で料亭のような味になるそうです😊 チューハイに小瓶スパイスを加えれば、手軽にオリジナルスパイスサワーが作れます🌸 今夜も乾杯❗❗2022/12/11
阿部義彦
20
本の雑誌2022第10位の本。マイ本屋では武田砂鉄が勧める本として面陳されてた。酒好きコンビ『酒の穴』の共著。日常を楽しむ無用のフィールドワーク。ニセ正月として、突然『正月』を演出して悦に入ったり(SFの擬似イベント?)、いつもの自分なら絶対選ばない方を選択して日常を壊す、じゃないほうチョイス(SFなら平行世界?)等、日常を楽しく過ごすノウハウ満載!私的にはスーパーで自分には見えてなかったものを食す冒険がツボでした、確かに私も、すし太郎は買った事も食べた事もないですー、レポ見て食いたくなりましたー。2023/01/07
imagine
11
いつもそこにあるのに、気づいていないもの。それを掘り起こすセンスに長けているお二人。ラジオのフリートークや、テレビバラエティの企画会議のような雰囲気が面白い。本人達が顔出ししているので、当事者性(作家性?)があるのもよい。この手のものは、一歩間違うと不謹慎だったり下品になったりするものだが、二人のセンスがそれを踏みとどまらせている。日常から少しだけ視座をずらしてみようという好奇心が軸となっており、親近感を感じた読後感。ご自由に、冷やしアメリカ、展望呑み、スパイスサワー、素通り食品、が特に気に入った。2023/03/05
すのーまん
8
日常と違う時間が流れているようでおもしろかったです。おふたりは楽しいことを見つける天才だなと。スガシカオゲームの話を電車の中で読んでて吹き出しそうになりました。スガシカオの無限の可能性を見せてもらいました笑2022/12/04
niz001
5
チェアリングのお供用に寝かしてた本家本。久しぶりのユニット酒の穴。やけに歩いてる印象。どうでもいい(褒め言葉)事を追い求める緩い感じが最高。呑みながら読むと面白さが倍になるんよw。2022/10/08