内容説明
なぜカンタンなことがわからない?自閉脳のヒミツをニキ・リンコが種明かし。
目次
想像力がちょっと弱いと、何が起きる?
「お名前は?」
「ご住所とお名前は?」
クイズ、なぞなぞ、知育テスト
カレンダーを捨てに
想像力がちょっと弱いと、何が起きる?2
モンダイな想像力と心配ごと
うそって何?
嘘つきネズミの告白する、前科の数々
書きはじめたはいいけれど…
「ゼロ日坊主」の罠
子どもと同じ
梅毒かと思った
「途中経過」の発見
著者等紹介
ニキ・リンコ[ニキリンコ]
翻訳家。30代でアスペルガー障害(知的・言語面での遅れを伴わない自閉症スペクトラム)と診断される。現在は翻訳・執筆・講演等の活動を通じて自閉症スペクトラムに関する理解を広める活動をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Natsuko
18
他仕事本で知った翻訳家ニキリンコさん。知的・言語の遅れのない自閉症であるアスペルガーの診断を受けている。ニキさんが自分の内面を克明に言葉にしたものを読んでみて、なんだかよく分からなくなってしまったというのが率直な感想。勉強本として何冊も自閉症関連本を読み、何となく理解していたつもりだったのだが・・・ニキさん曰く「世俗の役に立たない想像力」は私の予想をはるかに超えていた。私が日々出会う皆さんも言葉にできないだけで頭の中はこうなのかも?と思いつつ日々慮ることしか対策は思い浮かばない。次のニキさん本に挑戦。2020/06/16
八角屋
4
身の周りの「何を考えているのか、自分にはよく分からない」というひとを理解しようとするにはいいテキスト。なぜそういう行動に至ったのか、の思考の過程を読んでなるほどと思う。個人的には、読むのにちょっとエネルギーが要るのと、著者を現わす絵が苦手。2023/10/18
アステア
2
題名の通り、自閉症の方の、確かに「モンダイな想像力」と言うべきものについて語られている。ひたすらモンダイな想像力について、最後まで淡々と語られているため、途中からちょっと怖くなった。人間は全員、多かれ少なかれ発達障害なのだと思う。そういった意味で気づきの多い本であり、読んで良かった。最後の、漢字の成り立ちを勉強する中で、著者が柔軟性を身につけて行った話はとても勉強になった。この著者の本をもう1冊読もうと思う。2020/02/14
ルキシュ
2
あるある過ぎて、悲しくなってしまった。私が幼少時に、親がこれを読んでくれたら…もっと良かっただろうなぁ。2015/09/24
りんふぁ
2
自閉っ子特有の想像力に笑ったり感心したり。なるほどーと納得したり。関わる側の大人として、言葉に気を付けようと思いました。2014/10/30