内容説明
「あなたは、坐禅によって何を学んだのか」と聞かれたら、私は「すべて」と答える以外にはない。私の野球には、内側に坐禅そのものがつまっていたといえるだろう。―現役を引退し、監督となる間にはじめた坐禅は、その後の監督としての活躍の礎となった。師と仰いだ老師の教えを胸に、自ら求め、体現した「野球道」は、多くの選手を育て、巨人軍V9を達成し、日本野球に大きな影響を与えた。困難を乗り越え、壁を突き破り、勝ち抜く、その常勝の哲学を、豊富な体験と具体例によって記した実践哲学の珠玉。
目次
第1章 私の禅体験(禅との出会い;はじめての参禅;監督就任と三度目の参禅 ほか)
第2章 生涯努力(ハングリー精神;可能性への挑戦;大切な“体験” ほか)
第3章 指導力と和(指導者の才覚;アイデアとコントロール;チームワーク ほか)
著者等紹介
川上哲治[カワカミテツハル]
大正9(1920)年、熊本県人吉市に生まれる。熊本工業学校時代、投手として甲子園出場。昭和13(1938)年に巨人軍に入団、以後十八年間、「背番号16」として活躍。「赤バットの川上」、「弾丸ライナー」などの言葉が生まれた。最高殊勲選手三回、首位打者五回、ホームラン王二回、打点王三回、終身打率三割一分三厘、通算安打二三五一本。「打撃の神様」と呼ばれる。昭和33(1958)年現役を引退し、巨人軍の打撃コーチを経て昭和36(1961)年監督に就任。日本シリーズ九連覇を含む十一回の優勝。昭和四十年野球殿堂に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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