出版社内容情報
それは勇猛な戦国武将の印象を覆し、豪華ないわゆる“南蛮服”のイメージともかけ離れたものだった。シャツに導かれその来歴や国内外の時代背景、熊本のゆかりの地を辿ることで見えてきた、清正の孤独と壮大な海外交易構想の…加藤清正公所用の南蛮服──それは勇猛な戦国武将の印象を覆し、豪華ないわゆる“南蛮服”のイメージともかけ離れたものだった。シャツに導かれその来歴や国内外の時代背景、清正の生涯と熊本のゆかりの地を辿ることで見えてきた、その孤独と壮大な海外交易構想の夢。
序文[発星山本妙寺第四十一世住職 池上正示氏]
第一章 清正公の菩提寺、肥後本妙寺へ
一 清正公の御廟所「浄池廟」/二 清正公の最期
三 清正公の菩提寺、本妙寺/四 本妙寺宝物館
第二章 清正公の南蛮服
一 清正公の南蛮服/二 エポックとなった三つの研究報告[江馬務氏・野上俊子氏・丹野郁氏の研究]
三 復元された南蛮服/四 清正公由来の南蛮風陣羽織も
第三章 戦国大名を魅了した南蛮ファッション
一 南蛮服の伝来/二 交易と布教を目的に
三 南蛮服を愛した戦国大名たち/四 フィリピンを植民地化したスペインも日本へ
五 ルソン商人・原田喜右衛門/六 南蛮ブーム、全国を席巻
第四章 清正と南蛮との出会い
一 数字に強かった清正/二 南蛮色の濃い九州へ
三 若武者清正、肥後半国の領主となる
第五章 清正の南蛮貿易
一 清正時代の熊本の国際港、高瀬と川尻/二 清正、スペインと出会う
三 戦場から唐船派遣を指示/四 異国渡海朱印状を取得
五 ルソン貿易に着手/六 かなわなかったルソン貿易
第六章 清正の朱印船貿易と南蛮服の贈り主
一 秀吉から家康の時代へ/二 肥後の戦後復興に着手
三 朱印船貿易に本格参入/四 「清正公の南蛮服」の贈り主
五 清正公の羅針盤(和磁石)
■資料1 現存する安土桃山─江戸初期の南蛮服飾(戦衣)一覧
■資料2 加藤清正関連年表
伊藤 なお枝[イトウ ナオエ]
著・文・その他
内容説明
シャツに導かれその来歴や国内外の時代背景、熊本のゆかりの地を辿ることで見えてきた、加藤清正の孤独と壮大な海外交易構想の夢―。
目次
第1章 清正公の菩提寺、肥後本妙寺へ
第2章 清正公の南蛮服
第3章 戦国大名を魅了した南蛮ファッション
第4章 清正と南蛮との出会い
第5章 清正の南蛮貿易
第6章 清正の朱印船貿易と南蛮服の贈り主
著者等紹介
伊藤なお枝[イトウナオエ]
ライター・編集者。福岡県出身。東京の出版社、編集プロダクションを経て帰福。福岡を中心に活動。1981年、取材・執筆・企画編集を専門とする「編集工房ナオ」(福岡市)設立。現在まで手がけた一般取材記事、企業情報誌・年史、単行本などは多岐にわたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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