「旅する蝶」のように―ある原発離散家族の物語

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784903724508
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0036

出版社内容情報

5年半に及ぶ別居生活でみえてくる避難をめぐる軋轢、いじめ、そして沖縄問題。自主避難の理不尽が胸に迫るドキュメント!

第1章 放射能雲に追われて 3月11日?15日
    脱 出
第2章 辿り着いた避難先 3月16日?4月11日
    五里霧中
    三つの戦争
    二人の先生
    再び宇都宮へ
第3章 離散生活の始まり 4月11日?28日
    空 洞
    数値と言葉
    職場にて
    負い目
    ふと襲い来る虚無感
    茹でガエルの話
第4章 日々募るすれちがい
    赤い赤い海
    キチクベイエイ
   「ヌチドゥタカラ」は誰の言葉か?
    ガジュマルの木の下で 
第5章「旅する蝶」それから 2011年夏?2016年冬
    憂鬱と後悔と
    加害者として
    いまだ途上にて

    参考資料
    あとがき

岩真 千[イワマ セン]
大学教員

内容説明

原発震災への怒りと涙の「半難民生活」

目次

第1章 放射能雲に追われて 3月11日~15日(脱出)
第2章 辿り着いた避難先 3月16日~4月11日(五里霧中;三つの戦争;二人の先生;再び宇都宮へ)
第3章 離散生活の始まり 4月11日~28日(空洞;数値と言葉;職場にて;負い目;ふと襲い来る虚無感;茹でガエルの話)
第4章 日々募るすれちがい(赤い赤い海;キチクベイエイ;「ヌチドゥタカラ」は誰の言葉か?;ガジュマルの木の下で)
第5章 「旅する蝶」それから 2011年夏~2016年冬(憂鬱と後悔と;加害者として;いまだ途上にて)

著者等紹介

岩真千[イワマセン]
大学教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむら

36
宇都宮から沖縄へ自主避難した家族の記録。放射能に対する考え方は人それぞれだと思うけど、夫婦間で温度差があるととてもツライ状況になってしまうしんどさ。この家族の場合夫(著者)の方が心配性。読んでてどうしても妻側に肩入れしてしまいました。事故さえなければ平穏に暮らしていたであろう夫婦が言い争いの応酬。この人のココはちょっとやなとこなんだよなーと夫婦ならそれぞれ思うとこあるけど、いざ危機的状況で、それがブワーっと出てくると恐いわー。2017/10/02

ちゃこばあ

28
福島原発事故は本当に国民に正しく知らされていない。それを調べる手立ても我々にはほとんどない。そんな中で必死に追求しながら子供のことを思って非難した家族に、まるで村八分のように家族ごといじめにあうような日本の体質が恐ろしい。国の方針でメディアも耐えることばかり強調し、ただ「安全だ」「風評被害に立ち向かおう」と繰り返し一番大事な真実を公表しない。確かに風評被害も怖いけれど、こんな不確かな中でどの方法を選択するかの自由はもっと大らかに認められなければいけないと思う。こんな体制ではいつかまた、原発事故だけでなく2017/10/13

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