内容説明
ホメオパシーや株の必勝法、集団ヒステリーに陰謀論…たくさんのとっぴな話、まちがった主張をなぜヒトは信じてしまうのか。
目次
六つの穴
オカルトとニセ科学
肩の上の妖怪
科学のテクニックを拝借しよう
世の中、運で決まることは意外に多い
知覚は現実のコピーじゃない
関連がなくても関連が見える
予測できないものごとは、予測できない
「やっぱりそうだったんだ」と思いたい
思考の省力化をやりすぎると
人の判断には癖がある
記憶はまちがうこともある
人は他人の意見に引きずられる
著者等紹介
キーダ,トマス[キーダ,トマス][Kida,Thomas]
マサチューセッツ大学アマースト校のアイゼンバーグ・スクール・オブ・マネジメント教授。意思決定に関する論文多数
ニキリンコ[ニキリンコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たこやき
6
科学とは何か、から、人間が思考する際のクセに至るまでを解説。著者が意識して書いたという、平易な文章で、具体例を多く示してかかれる為理解しやすい。批判的思考(クリティカル・シンキング)の入門書として最適。先に書いた、「具体例で」というのも、ヒトが陥りやすい罠のひとつなのだが、そういったことを踏まえて、本書に書かれている研究の内容などを考察してみる、というのも良いと思う。2012/02/16
美東
2
449頁。”現代の世界で起きる災難の根本原因は、知的な人々ほど断定を避けたがるのに、愚か者にかぎって自信満々なことだ。(バートランド・ラッセル)”2020/02/23
neugierde
2
人はよくわからないものほど強く信じたがるらしい。何かを盲信している人が全然ロジカルじゃない主張をしたりするのも、実はよくわかってないからだと思った。とにかく確率と統計、因果と相関はちゃんと見ないと。2014/12/01
くさてる
2
一般的なニセ科学の解説から、人間心理の陥りやすい罠までを広く解説。くだけた口調で翻訳されているのでエッセイ的にすらすら読めてしまうけれど、その内容は、実は意外と辛口で重いかもしれないと思った。2011/11/04
じゅんりん
2
思った以上に面白かった。ちょっと長くて途中だれたけど、とても分かりやすく科学的に書いてあって、なおかつ話し言葉で書いてあるから読みやすかった。自己修正能力…やっぱ一番大事だな。2011/06/28