内容説明
『指輪物語』と『ナルニア国物語』の作者ふたりの、強く分かちがたい絆。トールキンとルイスの友情は、互いの人生と著作にどのような影響を与え合ったのか?ふたりの類似性と相違性は、互いをどう引き寄せたり反発させたりしたのか?交流を軸に、ふたりの誕生から死までを、既存の伝記や研究書をはじめ、彼ら自身と家族、友人たちの日記や書簡、エッセイ、インタビューなど膨大な資料を渉猟してたどった渾身作。
目次
人格の形成期―1892→1925年
二つの心と想像力の出会い―「トールキンと私は竜のことを話していた…」1926→1929年
物語の姿をまとった世界―「神話を創る」1929→1931年
一九三〇年代―想像力豊かな正統信仰の背景
インクリングズが始まる―友情は分かち合われたか?1933→1939年
二つの往きて還りし旅―『天路逆程』と『ホビットの冒険』1930→1937年
時間と空間と「新ホビットの冒険」―1936→1939年
第二次大戦とその後―チャールズ・ウィリアムズがオックスフォードにやって来る 1939→1949年
ある教授の衣装箪笥と魔法の指輪―1949→1954年
ケンブリッジに驚かされ、ジョイに落胆させられる―1954→1963年
影の国に別れを告げて―1963→1973年
友情という賜物―これに値する者がかつて存在し得ただろうか?
付録A:J・R・R・トールキンとC・S・ルイスの略歴
付録B:J・R・R・トールキンとC・S・ルイスの永続する人気
著者等紹介
ドゥーリエ,コリン[ドゥーリエ,コリン][Duriez,Colin]
英国ダービーシャー生まれ、レスター在住の編集者・評論家。哲学、キリスト教、ファンタジーに造詣が深く、J・R・R・トールキン、C・S・ルイス、J・K・ローリング、フランシス・シェーファー、聖書に関する論文、研究書、事典、伝記を数多く執筆・編集している
成瀬俊一[ナルセシュンイチ]
青山学院大学大学院英米文学専攻博士後期課程満期退学。現在、青山学院女子短期大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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