内容説明
ただ善として希求されるために、神は力を脱ぎ捨てた愛となる。善なる神への信仰―それは、傷つきながらも純粋な善のみを欲し続けるという人間の約束。
目次
第1章 普遍的恩寵の確信への過程
第2章 十字架における贖罪
第3章 善への欲望と贈与
第4章 共苦の源泉
第5章 善なる神への信仰
補論 罪意識―シモーヌ・ヴェイユの自己検閲とリタ・バセにおける心の麻痺
著者等紹介
松原詩乃[マツバラシノ]
本名・伊原木詩乃。1974年兵庫県に生まれる。2005年スイス・ジュネーヴ大学にてD.E.A.(神学)取得。2009年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、西南学院大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
amanon
3
ヴェイユとキリスト教との関係を主題にしたテキストは意外と見あたらないということで、かなり興味深く読めた。個人的には、一カトリック信者として、ヴェイユのあえて教会の外に留まるというスタンスには、改めて複雑な思いを抱いた。それと同時に、本書を通して、ヴェイユのキリスト教思想を再度概観して行くにつれ、その見方によっては異端とさえ言えるその特異性を知ることになり、そのスタンスが理解できる気がした。今の著者の立場は本書が書かれたときのものと大きく変わったそうだが、とにかく更にヴェイユに関する物を出して欲しい。2014/04/18
-
- 電子書籍
- となりの猫の晩ごはん - 簡単レシピつ…
-
- 和書
- おいしそうなバレエ