出版社内容情報
特集「相模原事件のこと、きちんと言葉にしよう」。7人の関係者と専門家が語る。私たちは、ここからどこへ歩き出せばいい?季刊『Be!』は依存症・アダルトチルドレン・共依存・トラウマ・発達障害など
さまざまな課題を抱えて生きる人と、援助者のための雑誌です。
特集「相模原事件のこと、きちんと言葉にしよう」
今年7月、神奈川県相模原市の「津久井やまゆり園」で起きた事件。
私たち誰もが、不安や動揺、心のざわざわ感、えもいわれぬ重苦しさを
経験したのではないだろうか。
このざわざわの正体はなんなのか。
事件は私たちに何をもたらしたのか。
私たちは、ここからどこへ歩き出せばよいのか。
きちんと言葉にするところから始めよう。
――7人の関係者と専門家が思いを語った。
<インタビュー 小田嶋隆さん>
アルコール依存症と診断され、断酒20年のコラムニスト、小田嶋さんは、
文学や芸術の世界にある「滅びの美学」や、飲んだ末の死を美化する風
潮に異を唱えます。
「実際に滅びた人を間近で見たり、その人の残骸を整理したり、自分が片
足を突っ込んだとき、そこに美しさなんてありません」
小田嶋さん自身の依存と回復の体験、今後への思いについて、語ってい
ただきました。
≪カサンドラ症候群 「ちょっと変わった人生」もいいじゃない?≫
アスペルガー症候群の人の妻が陥りやすいといわれる
「カサンドラ症候群」。
でも実は妻だけじゃなかった。「職場カサンドラ」をはじめ、周囲にいる人
は誰でも、アスペルガー症候群についての知識がないと、カサンドラ状態
になる危険がある!
どうやって相手を受け入れ、自分を保つことができるのか、目からウロコ
のアドバイス。
【アルコール相談シリーズ 父と息子が酔って暴力、どうすればいい?】
飲酒と暴力が長年続いた父親、その中で育った息子も、ひきこもって酒を
飲み、暴れるようになった。しかも「親父、殺してやる」と口走ることも……。
母親からの相談に、専門家ら3人が答えます。法的介入で母親がまず避
難する方法、息子を世帯分離することから始める方法、そして暴力の舞
台となっている「家」を売るための大胆な方法まで。
《特集》
相模原事件のこと、きちんと言葉にしよう。
私たちは、ここからどこへ歩き出せばいい?
◇PART1
【上岡陽江×松本俊彦×熊谷晋一郎】 事件が私たちに与えた衝撃
「全国手をつなぐ育成会連合会」によるメッセージ 安心して堂々と生きてください
◇PART2メッセージ 【高木慶子】 私たちみんなが、何かを喪失した
◇PART3インタビュー 【尾上浩二】死んでよかったというような命はない
◇PART4インタビュー 【山口真一】ヘイトの背景にある「正義感」とネット
◇PART5メッセージ 【向谷地生良】お互いを大事に思える対話を取り戻そう
《インタビュー》
小田嶋隆さん
「酔いの中で、芸術は生まれない。」
《トピック》
◆啓発の秋
・アルコール関連問題啓発週間2016
・全国7ヵ所でリカバリー・パレード「回復の祭典」!
・アメリカの依存症回復擁護運動の軌跡を描く ドキュメンタリー映画がDVDに!
・アディクション・ライブラリー【倉田めば】
◆アルコール健康障害対策推進基本計画
◆カサンドラ症候群(3)
「ちょっと変わった人生」もいいじゃない?【SORA】
◆セミナー講師に聞く
共依存と感情《後編》【水澤都加佐】
◆ファシリテーションって何だろう? 【高橋聡美】
《連載》
◆アルコール相談シリーズ[2]
父と息子が酔って暴力、どうすればいい?
【奥田由子/坂本満/田中紀子】
◆漫画家&栄養士 うえだのぶ の連載エッセイ
ココロの栄養 足りてますか?
[3]ばあちゃんの心意気
◆ぷるすあるはが贈る《イラストコラム》[2]
あなたの中の子どもと今のあなたへ
◆やったるで! 若手ドクター《関西リーグ》
[第五回] 地域のニーズに とことん応える診療所【安東毅】
◆依存症回復者に聞く
第二の依存に、どう向き合っている?
◆連載エッセイ「老いの断酒学」
[20]「指針と規範」のできるまで[上]【小林哲夫】
◆TRUE COLORS JAPAN ファシリテーター☆リレーエッセイ15
アサーティブとTC、両方を伝えているわけ【中野満知子】
◆チャコとマチコのアサーティブに生きれば、なんとかなる!!
[23]怒りの言葉」が出そうなとき【木村久子】
ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)[アスクアルコールヤクブツモンダイゼンコクシミンキョウカイ]