出版社内容情報
追悼渡部昇一。日本人の誇りと国家の反映を願った珠玉のエッセイ。
内容説明
「知の巨人」ラストメッセージ。稀代の碩学珠玉のエッセイ。追悼出版。
目次
1(レヴィジョニスト・マッカーサー;シンガポールの話 ほか)
2(「かがみ」のさまざま;日本人と鏡 ほか)
3(鏡の東西;祖母の膝の上で聞いた「哲学」 ほか)
4(不思議な校名;百科事典とウィキペディアの時代 ほか)
著者等紹介
渡部昇一[ワタナベショウイチ]
上智大学名誉教授。英語学者。文明批評家。昭和5年(1930年)、山形県鶴岡市生まれ。上智大学大学院修士課程修了後、独ミュンスター大学、英オクスフォード大学に留学。Dr.phil.、Dr.phil.h.c.(英語学)。第24回エッセイストクラブ賞、第1回正論大賞受賞。専門書の他、『読む年表日本の歴史』などの話題作やベストセラーが多数ある。平成29年(2017年)4月17日、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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軍縮地球市民shinshin
8
今年4月17日に逝去した知の巨人・渡部昇一の遺作。『知的生活の方法』の著者として知り、保守派の論客であったことを知ってからは、結構購入して著書を買っていた。本書は月刊誌に連載されていたエッセイだが、時事問題から本のことまでまことに守備範囲が広い。楽しんで読了した。2017/08/17
古本虫がさまよう
1
雑誌「ウイル」に連載されていたものをまとめたもの。最近の国際問題や大西問題の時の回想やら、いろいろなテーマについて書かれたエッセイ本。広瀬書院から刊行されている渡部さんの本も、このエッセイも「手書き」というか「肉筆」によるものだろう。「口述本」は近年、徳間書店など、各社から随時刊行されてきている。それはそれでいいのだが、「手書き」での推敲したエッセイ本もまたいいもの。これが最後のエッセイ本となるのであろうか。2017/06/05
都人
0
正直言って少しがっかりした。著者が発表したエッセイをまとめたものだが、最後の方は取り敢えず「ページを稼ごう」という感じで、編集するにもタイトルを「知の湧水」とするからには、一定の筋の通る方針が必要だろう。 2017/10/07