内容説明
カンナカムイチェプトとは、アイヌの人びとの言葉で「龍の神が魚をもってくる沼」という意味です。その沼で、アイヌの若者セノアが、ヤチダモの木の精にとらえられていた沼の龍の神を救います。精根つきて倒れたセノアが、アイヌの娘のモナミの手当てで命をとりとめます。深い森の沼の精気を伝える、繊細で美しい和紙絵で、このお話の真髄を伝えるこの絵本をぜひご観賞ください。
著者等紹介
おおくらなおみ[オオクラナオミ]
大蔵尚美。1944年、旧満州奉天で生まれ、引き揚げて京都で育つ。平安女学院大学短期大学保育科卒業。幼稚園教諭となる。1972年結婚、夫と酪農を営むため渡道。そのかたわら「自然派菓子耕房」オオクラファームを経営。クッキー等を自家製造、販売。北海道加工食品フェア奨励賞。北の生活産業デザインコンペティション奨励賞その他。詩や童話の創作のほか、和紙絵作家としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぐーちょき
3
ずっと探していた本。図書館で借りてもらってやっと読了。読了という程でもないが、満足。キレイな和紙絵で地域の昔話。今も昔も龍の出てくるお話は、本当に多い。脅威的でありつつも見守ってくれる存在である。人には、そんな存在がやはり必要で、探してしまうのかな。2021/02/23
必殺!パート仕事人
0
アイヌの話というよりは瀬棚町の民話という著者の創作です。登場人物のアイヌ名も男性がムックリを鳴らすこともう~ん?ではありますが、和紙絵は美しくアイヌの特徴をとらえていると思います。注釈のようにアイヌ語を付記してあります。方言なのでしょうか、シマフクロウは”フムフムクト”となっています。2024/08/05




