出版社内容情報
日本語との関係が特に深い東アジア諸言語の個別言語や言語研究史を中心に、その歴史的名著を集成。いずれも21世紀の言語学にとって不可避の古典。
●第3巻●支那言語学概論(文求堂・1937)
Kargren, Bernhard著/岩村忍・魚返善雄訳 中国語の音韻学、文献学に大きな足跡を残した、 Kargren, Bernhardの代表的な論文、Sound and Symbol in Chinese, London,1923/Philology and Ancient China,Oslo,1926の二編を収める。古代中国語とその文献の特殊性、それを解明するための文献学的な問題点と方法を論じ、中国の古代語研究と西洋における古代研究との間に存する違いと同時に、数多く存在する並行的現象や対照的な現象を明快に解き明かす。付録には、The Romanization of Chinese, London,1928を収める。原著者の深くかつ広い研究に対する入門にとどまらず、中国語学の研究者にとっては今はもはや避けて通る事のできない「古典」の一つになっているといえる。



