内容説明
本書は回想である。記録をたどりながら当時を回想することによって、その頃の様子をできるだけ再現しようとこころみた。当時を知らない多くの方々に、ああ、昔はこんな様子だったんだなあ…と懐かしんでいただくと同時に、自然破壊の現状がどんなものであるかを知っていただけるなら、この書の目的は半ば達成されたことになる。すなわち、この書は単なる紀行や回想ではない。いわば、しだいに破壊されゆく自然への、ささやかな鎮魂歌とでもいえるであろうか。
目次
忘れえぬ人々(原全教さんのこと;栄さんのこと;日原と山崎憲一郎さん;田辺正道さん(笠取小屋) ほか)
回想の山(強健旅行班;青梅線のこと;大菩薩峠を越えて;仙元峠 ほか)




