ハルキ文庫<br> RED RAIN

ハルキ文庫
RED RAIN

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  • サイズ 文庫判/ページ数 295p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784894565920
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

二十一世紀の初頭、宇宙から飛来したD物質による感染者「Dタイプ」は、全世界で増え続けていた。全身から青白い光線を発し、超人的なパワーで人間に襲い掛かり血を吸う彼らは、まるで吸血鬼のようだった。世界的なプロジェクトのもとに、感染者を“保護”する特別警察官シキは、ある日感染者である一人の女性を射殺するのだが…近未来を舞台に、人類の進化の可能性を問う、SFラブストーリーの傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

朱音

3
近未来、汚染された街、というモチーフはSFでは使い尽くされた感があるのだけれど、それと吸血鬼ものをうまく組み合わせてあるなあ、というのが感想。追う側の立場、追われるものの立場…その逆転現象…題材はもはや「陳腐」とでもいうか。新味は感じられないが「読ませる」のは作者の「腕」か。汚染された雨に当たるのを警告するために雨が赤く着色されている。皆が赤く染まっている世界観というのは新鮮。ちょっと「ブレードランナー」の硫酸の雨(違ったかな?)を思い出させるが。2002/09/27

タカシ

2
近未来の物語。隕石による影響でDタイプの人種が出現。シキはDタイプを捕獲する政府役人で行方不明の赤ん坊を追いかけるが...。SF話としては上手く構成されてますし主人公のキャラも良いです。ただこの種のSFものは、世界観が主なので最後の盛り上がりに欠けますかね。RED RAINという設定は上手いなと思いましたが実際に赤い雨が降ったら大変でしょうね。2015/08/26

FK

2
SF。2041年の話。環境問題やら小惑星の地球への激突といったアイテムが登場する。作家というのはこのようなSF物を書きたいものなのだろうか。荒唐無稽さと紙一重のところの冒険のような気がする。それにのめり込めるかどうか。なかなか難しいところ。 2005/02/23

神楽あき

2
おもしろかったです。よくある設定でもぐんぐん読ませるのはさすが柴田さん。赤い雨はじめ、情景が読んでいて鮮やかな色がついて浮かびます。襲うものと駆除するもの、追うものと追われるもの、共存か侵略か。それぞれの立場によっての視点がドキドキ。生への執着と緊張感。今後世界がどうなるのか想像が広がります。(図書館)2013/11/26

黒月りんね

0
かなり前の作品なのに、設定に違和感もなく読めた。目覚めたとしたら、シキはショウに憎まれるのかな。終わりが中途半端なので、想像が膨らむ2016/08/05

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