内容説明
『西暦2000年、その時、俺はたぶん刑務所の中にいる…』神戸市東灘区でピアノ教師をしている薬師寺小雪は、中学の同窓生らと十五年ぶりに再会し、掘り出したクラスメイトの文集の中に奇妙な文章を発見した。十五年前の殺人予告なのか?だが、その文章を書いた小松宏は欠席し、行方も判らない。小雪ら同級生は、小松への興味から、彼自身が書き記した“雀のお宿”というヒントを探し求めるが―。そこで見つけたものは、小雪たちが忘れることのない、クラスメイトの身に起きた事件だった…。薬師寺小雪、雲母きらら、烏丸実香など、著者作品のオールスターキャストで送る、書き下ろし長篇ミステリー。