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コレデオシマイ。

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  • サイズ B6判/ページ数 267p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784894560697
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

「やりたくないことはやらないの」という戦後派天才老人・山田風太郎が、その独自の横着人生哲学を披瀝しつつ、食について、死について、日本について、尊敬する文士や歴史上の人物について、縦横に語る、最初にして最後、興趣尽きせぬ、極上の人生論。

目次

第1章 近況について―酒もたばこもやめて長生きしても仕方ない。
第2章 食・病・死について―人生の最大事たる死は、大半偶然にやって来る。
第3章 女性・漱石・乱歩について―僕の小説には全て、女は美人しか登場しない。
第4章 歴史の中の人物について―勧善懲悪は気持ちよいが、悪人には興味あるねえ。
第5章 明治について―明治には偉人が多いが、明治という時代は恐ろしい。
第6章 人生について―やりたくないことはやらないのが、僕の人生のモットーかな。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

もりくに

65
「コレデオシマイ」は、著者が医師の冷静な目で見つめた著名人の「死にざま」で一番好きな勝海舟の辞世の言葉。1996年、彼74歳のロングインタビュー。最近インタビューずれしてると乗り気でない著者が、これでお終いのつもりで、都合6回。話は食、病気、死、小説、歴史と融通無碍。あとがきは、「全部あとがきみたいなものだ」と。酒はうまいと思ったことはない。酔っぱらうのが面白いから、と。「人生の大事は、大半必然に来る。それなのに、人生の最大事たる死は大半偶然に来る」。「人間は管につながれて生まれ、菅につながれて死ぬ」。 2021/12/09

たくのみ

13
異能忍者小説の山田風太郎さん、最後のインタビュー。超能力などあり得ない。65歳定年説。一番いいのは「魔界転生」。昔の自分の作品は失敗作も多い。まだ「遊び」だから自分を小説家だとは思わない。74歳とは思えないユーモアと機転に驚かされる。夏目漱石と江戸川乱歩に私淑した山田先生。漱石の「小さくなって、懐手で暮らしたい」が理想であり。「漱石は天才中の天才だ」という。最高傑作は「吾輩は猫である」だから、発表する順番を変えればよかった、という視点がユニーク。2015/11/22

kri

7
何となく、世間の風潮とか時代の流れとかにオロオロしなそうな人の言葉が読みたくて。最晩年の山田風太郎へのインタビューをまとめたもの。思惑通りで、飄々として自分を過大に見せることもなく「いやなことはしない」をモットーに生きてきた方らしい力の抜け方。とてもリラックスできた。漱石や乱歩など文学者たちへ、歴史上の人物たちへの言及は自由でありつつ教養深い。随所に「人間臨終図巻」からの引用あり、うれしい。2020/07/27

スプリント

5
著者のシリーズでは明治時代のものが好きです。 飄々とした人柄が伝わってくるインタビュー集です。2018/08/20

栄吉

2
★★★★★ [図書館]聞き手のツッコミに笑った。山風さんの世界観が好き。堪らない一冊でした。2017/06/25

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