帰化日本人―だから解る日本人の美点・弱点

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  • サイズ B6判/ページ数 274p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784894519039
  • NDC分類 304
  • Cコード C0036

内容説明

本書は、三人の鼎談という形で、「天下国家」を論じるのをさけて、マスコミ、教育、道徳、食事、風習、夢という「世間話」から忌憚なく、所見を交えるものである。

目次

第1章 マスコミ
第2章 教育
第3章 道徳
第4章 食事
第5章 風習
第6章 夢

著者等紹介

黄文雄[コウブンユウ]
1938年台湾高雄州岡山郡(現在の高雄県岡山鎮)に生まれる。64年留学のために来日。早稲田大学商学部卒業後、明治大学大学院文学研究科博士前期課程修了。拓殖大学日本文化研究所客員教授。台湾独立建国連盟日本本部委員長。『中国の没落』がベストセラーとなり評論家へ転身。以後、日本を中心に活動し、94年には台湾ペンクラブ賞を受賞する

呉善花[オソンファ]
1956年韓国生まれ。大東文化大学(英語学)卒業後、東京外国語大学地域研究科修士課程(北米地域研究)修了。拓殖大学国際開発学部教授。韓国時代に4年間の軍隊経験有り。東京外大大学院時代に発表した韓国人ホステスに関する『スカートの風』が大ベストセラーに。他に『攘夷の韓国開国の日本』(山本七平賞受賞)等多数有り

石平[セキヘイ]
1962年中国四川省成都生まれ。84年北京大学哲学部卒業。95年神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。北京大学在学中に毛沢東洗脳教育から目覚め、その後中国民主化運動に没頭。89年の天安門事件をきっかけに祖国中国と「精神的に決別」。2002年「在日中国人」として評論活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かやは

6
中国、台湾、韓国の出身者による対談。日本と他三国の違いがよくわかる。私たち日本人は、この違いをしっかり意識しなければならない。日本人の根本的思想となっている「神道」の教え。自然のままの清らかで嘘偽りの無い心、美意識を基準にした価値観は、対外的には通用しないものだと思わなければならない。島国の歴史と環境のおかげで培われた考えや価値観、それを改めて意識し、大切にしていきたいと思った。2013/05/13

あんさん

4
日本に住み帰化した論客たちが、日本と中国、台湾、韓国との違いを語る。10年以上前の本だが面白かった。日本の培ってきた美意識がとても大事。分業して役割分担しながら協力していく日本社会という見方は一つの発見。これらの国々は近いはずなのに、あまり知っていないのもよく分かった。2021/03/25

mari

4
領土問題で緊迫の今こそ近隣諸国の歴史や思想などを再勉強するべきなのかもしれません。この三名の帰化された方達の意見はとてもわかりやすく理解も深まります。個人的には呉さんが好き^^2012/09/19

TheWho

3
日本に帰化した台湾人の黄文雄、韓国の呉善花、中国の石平3名からみた日本人の美点や弱点、また祖国との比較など。 特に印象的だったのは、一般的な道徳観念は、宗教に基づくものだが、日本人の道徳観念は、美意識が根底にあると論じていた事である。2012/05/21

のらねこ

3
帰化した外国知識人たちが語る、新鮮な日本文化論。私たちが当たり前だと思っている価値観は珍しいものだったとわかります。同時に、謙譲の美徳が一部外国人に付け入られている現状なども厳しく指摘しています。 2008/11/24

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