内容説明
“マルチ・メディア”としての南方熊楠にとって、一番重要な場所“トポス”として高野山を考究した著書『南方熊楠―ラビリンスのクマグス・ランド』と、包括的な記録のなかった大正九年と十年の高野山登山行を集成した著書『南方熊楠高野山登山行奇譚』の二著を、ここに一冊にまとめることによって、熊楠のさらなる人間的魅力に迫る。
目次
1 南方熊楠高野山登山行奇譚
2 ラビリンスのクマグス・ランド(プロローグ;イノセントな精神;生態系;トーテミズム;有機的な関係性;浄の男道;事の学;真のエコロジスト ほか)