内容説明
母として、料理人として、韓国の伝統料理を日本に伝え広めた一人の女性が、半世紀の時を経てはじめて明かすレシピの数々。他の誰にも真似できなかった奥深い味わいを今、あなたに。
目次
第1部 おかず(ナムル;前菜 ほか)
第2部 伝統料理(九節板;おかゆ ほか)
第3部 漬け物(キムチ;夏キムチ)
第4部 メインディッシュ(牛肉料理;豚肉料理 ほか)
韓国料理あれこれ(食卓;デザート ほか)
著者等紹介
張貞子[チャンジョンジャ]
1919年ソウルの名門張家の生まれ。50年、在日韓国大使館の初の政治顧問として駐日していた故夫・金修史の下に4人の子供とともに来日。52年、まだ日本に韓国料理店がないころ、親戚のすすめにより銀座に「清香園」をオープンする。2005年、86歳の現在も現役。調味料はなるべく自家製で材料を吟味し、常においしい料理作りを心がけている
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感想・レビュー
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マッピー
14
日本にまだ韓国料理店がなかった頃、銀座に『清香園』を開いた著者の、韓国の歴史や文化に触れながら書かれたレシピ本。レシピ本と言いながら私の主眼はそちらではなく、コラム的な文章の方。韓国の料理は「五味五色」を大切にしているという。五味は「塩・甘・酸・辛・苦」、五色は「赤・白・黄色・緑・黒や茶色」なのだそうだ。私からすると全てが赤く、辛いような気がするけれど、多分日本人が白身魚の味の違いが分かるように、韓国の人もあの色合いの中から五色を、辛味の中に五味を感じているのだろう。そう思うと、文化の違いって面白い。2022/04/18




