内容説明
あのころはてがみがとてもたいせつなものだった…懐かしい情景をバンサンが美しい筆致で綴るゆうびんやさんの回想録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
136
私の母は未だに手紙を送ってくれます。父が倒れたときは電話だったけれど…。手紙は心を伝えます。私も何かあると手紙を書きたくなります。でも受け取ってくれるか不安で手が止まります。今の時代、手紙は重いのかもしれません。…お手紙を届けるゆうびんやさんは、街のみんなから愛されています。誰かに気持ちを伝えたいとき、みんなには秘密にしておきたいとき、手紙は大きな力となります。待ち続けても届かない手紙もあります。たった一言を添えるだけでも、受け取る人は安心します。…絵本の最後のページにはみんなの優しさが詰まっています💌2021/04/18
♪みどりpiyopiyo♪
43
わたしは、"ちいさなゆうびんやさん"とよばれていた。ずっとまえのことだ… ■かわいいおじいちゃまの回想録?を読みました。ガブリエル・バンサンの、これは字のある絵本です。■あのころはてがみがとてもたいせつなものだった… 街のみんなが待っていた郵便屋さん。その土地も その時代も知らないはずなのに、とても懐かしく、とっても幸せなご本でした。良いお話 (ღ′◡‵) (1997年)2020/02/25
KEI
41
今やメールやLINEで気持ちを伝え合うけど、この郵便屋さんの時代は手紙が人と人を繋ぐものだった。バンサンの淡い水彩画で描かれる町や村、郵便屋さんの周りの人々の優しさが滲んで来てほんわかする。町の人からも愛されて、自分の仕事に誇りを持っている。悪癖は届けるハガキを読んでしまう事だ(笑)。最後のページにみんなのハガキの言葉が書かれていて、言葉を伝える大切さを感じた。2021/05/24
tokotoko
39
少し絵の色やタッチが大好きないせさんの絵に似ているなって思って借りてみました。この本は、余白や背景の空のおかげで、風景が1枚1枚とっても広々として見えます。その中を、ちょこちょこ配達する郵便屋さんや村の人々が、とっても小さく見えるのだけれど、だから大事なんだな、って思えます。静かで落ち着いた気持ちになりたいときに、ボーッと眺めてみるのも素敵な1冊です。最後のページに、お手紙がたくさん載ってます。「ちいさなゆうびんやさん」になった気分で・・・こっそり・・・読んでみてね!2014/08/17
いっちゃん
17
うちの旦那も郵便やさんやけど、こんなに町の人に愛されてないなぁ。素敵なお仕事やけど、最近はみんなお手紙書かないから寂しいな。2017/02/13