内容説明
「最も弱き魔物」コボルトの狩人シェートは、自らの住む集落を焼かれ、仲間を皆殺しにされる。それを為したのは異世界より召喚された、絶対無敵の鎧を纏った勇者、逸見浩二。自身も深手を負い、瀕死となった彼は、それでも自らの愛するものを奪った勇者に復讐を叫ぶ。その声に答えたのは、天界で廃神(すたれがみ)と嘲われる女神、サリアーシェ。世界を救う勇者に復讐を望んだ一匹の魔物と、それに答えた女神の物語。
著者等紹介
真上犬太[マサガミイヌタ]
本業はライターで、小説家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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山川欣伸(やまかわよしのぶ)
13
従来の異世界ファンタジーとは一線を画す作品です。本書の中心となるのは、最弱と蔑まれる魔物・コボルトのシェート。彼の平穏だった日常は、異世界から召喚された無敵の勇者によって破壊されました。集落は焼かれ、仲間は殺され、シェート自身も瀕死の重傷を負います。しかし、彼の復讐の叫びは女神サリアーシェに届き、彼女の力を借りて復讐の旅が始まります。 この物語のテーマは「弱者の反逆」と「正義の多面性」です。この世界において、最弱の存在であるコボルトのシェートは、最強の敵に立ち向かう成長を遂げます(続く2024/04/28
ジュン
5
コボルトが四苦八苦しながら勇者に挑む、ありそうでなかった話。今後、RPG系のゲームがしづらくなるなぁ。経験値上げようorアイテム欲しさに同じマップをグルグルする、そんな事は良くあるよね!!……最低ですね。泣きたいです。まあ、「コボルト」を「人間」にすれば結構ある話かも。でも、「人間」の最弱ってイメージつき難い(どうしても、話の都合上強くなってく)のに対して、コボルトはより分かりやすい気がする。チワワが一匹で人間殺すか、みたいな。今後も期待します2015/07/16
dorimusi
3
Kindle Unlimited. あんまり期待せず読みだしたけど以外と面白かったかな。当初の実力差の表現から行くと攻撃はじける気がしないのでちょっと雑な気がしたけど、実力差のひっくり返し方は悪くないと思った。神側の設定も良いんだけどちょっと相手がアホ過ぎたかなぁ。まぁそれくらいでないとひっくり返せなかっただろうし……2025/05/03
ききぞう
2
モンスター主人公者で、お話はかなりシリアス寄りです。登場人物をかなり絞っている分読みやすくなってます。 描写や台詞の書き分けなど拙いところはありますが、最後まで面白く読めました。2022/06/20