内容説明
風土が抱く価値構造の新たな認識と展開へ数値的・経済的地域把握を超えた、国土空間認識の理念と方法。伝承された知を媒介に、自然再生と新たな地域づくりを目指す。
目次
第1部 方法としての空間学(方法としての空間学;「游歩謀讃」としてのフィールドワークショップ―創発的方法の空間学のすすめ方;スケッチ道場へようこそ―記憶・伝達の手法としてのスケッチ術入門;日本の川と風土;サスティナブルな地球環境デザインの作法と技法;山・川・海をつなぐ水陸両用の神々と水の技術;地域づくりと実践的学問―地域ネットワークの継承と再生を目指して)
第2部 空間構造を読み解く「龍宮からの贈り物」―環有明海の地域づくりに向けて(佐賀平野の空間構築―ふるさとの見分け方と住民合意;佐賀の水と景観;嘉瀬川石井樋の再生―空間構造を読み解く;有明海の龍宮から佐賀平野を見る;佐賀平野と「ふるさとの見分け方」)
著者等紹介
桑子敏雄[クワコトシオ]
1951年生まれ、東京工業大学大学院社会理工学研究科教授。研究テーマ、日本・東洋・西洋の思想をもとに、環境・生命・情報などの問題にかかわる価値の対立・紛争を分析し、合意形成プロセスの理論的基礎を明らかにするための研究を行っている。実践面では、川づくりや地域づくりでの住民と行政、住民どうし、行政機関どうしの間の話し合いの設計、運営、進行を行いながら、参加型合意形成プロセスを含むプロジェクト・マネジメントの研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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