内容説明
否応なしに進展するグローバル化の中、国際法は新たな対応を迫られるとともに、その果たすべき役割は、ますます重要性を加えつつある。経済、個人の国際的保護、国家責任等を焦点に、現在、世界と国際法が直面している諸課題を多角的かつ精細に論究した、アップ・トゥ・ディトな論考集。
目次
1 グローバル化する世界における国際法理論の再検討(国際法における「形式的法源」と「実質的法源」―イギリス国際法学における法源論;ウィーン条約法条約とTRIPS協定の解釈 ほか)
2 経済活動のグローバル化と法の対応(知的所有権におけるTRIPs協定の成立過程と内容的特徴―WTO成立までを中心に;EU強制執行制度の特質と「執行文」付与の法的意義―EC条約に基づいて ほか)
3 グローバル化する世界における個人の保護と責任(自由権規約個人通報手続における相対主義と普遍主義の法的攻防;欧州における人権保護システムの調整―欧州連合・共同体と欧州人権条約加入 ほか)
特別寄稿(ヴェルサイユ条約の賠償・経済条項と混合仲裁裁判所)
資料(山手治之先生略歴・主要著作目録)
著者等紹介
松井芳郎[マツイヨシロウ]
立命館大学大学院法務研究科教授
木棚照一[キダナショウイチ]
早稲田大学法学部教授
薬師寺公夫[ヤクシジキミオ]
立命館大学法学部教授
山形英郎[ヤマガタヒデオ]
名古屋大学大学院国際開発研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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