出版社内容情報
本書は『樺山紘一先生還暦記念論集』として編纂された。
西洋中・近世における出逢いと創造の場に注目する14論文。
ヨーロッパ中世~近世の文化創造の“場”としての「宮廷と広場」。従来、西洋史研究において見過ごされてきた、このテーマをめぐる論集
執筆者一覧(執筆順):高山 博・有光秀行・堀越宏一・鈴木広和・甚野尚志・池谷文夫・藤田朋久・新井由紀夫・河原温・池上俊一・相澤 隆・高澤紀恵・細川 滋・亀長洋子
目次
1 宮廷の諸形態(中世シチリアの宮廷と王権―権力中枢の変化と多文化的要素;イングランド宮廷と「ケルト的周縁」―ロジャ・オヴ・ハウデンに着目して;十四世紀フランスにおける会計院と王国財政 ほか)
2 宮廷をめぐる言葉と儀礼(宮廷批判の系譜;ミュンヘンの皇帝とマルシリオの『小擁護者』;なぜイズーは聖ヒラリウスの名にかけて誓うのか?―ベルール「トリスタン物語」v.4201の解釈をめぐって ほか)
3 広場と都市の社会的結合関係(中世都市と広場―シエナのカンポ広場を中心に;中世ヨーロッパにおける市庁舎と自治;近世パリの広場と祝祭―聖ヨハネの火祭りをめぐって ほか)
著者等紹介
高山博[タカヤマヒロシ]
1956年福岡県生れ、1980年東京大学文学部西洋史学専修課程卒業、1988年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学、1990年エール大学大学院歴史学博士課程修了、Ph.D.(歴史学博士号)取得、現在東京大学大学院人文社会系研究科助教授
池上俊一[イケガミシュンイチ]
1956年愛知県生れ、1979年東京大学文学部西洋史学専修課程卒業、1983年東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退、現在東京大学大学院総合文化研究科教授
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