内容説明
「日本から世界へ」という知的態度によって生き、その自覚によって世界に働きかけることのできた最初の作家であるといえる堀田善衛の真髄に迫る初めての論集。
目次
私たちは歴史から見られている―コヘレトの手引きで堀田善衛の晩年の労作を読む
歴史の種子―初期短篇と『上海にて』における堀田善衛
無常感とアジア的虚無―『インドで考えたこと』とその前後
「国家と革命」の世紀と堀田善衛
「母なる思想」巡歴の途上で―『方丈記私記』と『定家明月記私抄』をめぐって
「二重扼殺者」としての詩人
著者等紹介
中野信子[ナカノノブコ]
1941年北九州市生まれ。産業医科大学助教授
武藤功[ムトウコウ]
1937年茨城県勝田市(現ひたちなか市)生まれ。『葦牙』同人。作家、評論家
牧梶郎[マキカジロウ]
1942年東京生まれ。『葦牙』同人。作家
山根献[ヤマネケン]
1931年北海道生まれ。『葦牙』同人、評論家
上原真[ウエハラシン]
1930年東京生まれ。『葦牙』同人。評論家
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